海の護り狼

オオカミ

海狼

光があれば闇がある。

世の中必ずと言っていいほど2つ以上に分類される。

昔、海狼という狼が常に荒波がうねる場所に眠りについているという。海狼は世の中の戦争や平和に興味や関心は持たなかった。

1度だけ海狼が怒り狂い暴れたという記録がある。それは戦争で起こった自然破壊。

それが海狼が眠りにつく周りの自然にまで破壊されたからだ。

ゆっくりと目を覚まし、その眼光は近くで争いをしていた人間達を凍てつかせる程の眼力だった。そして動けない人間達を咆哮と同時に天からの黒い落雷で全員貫いた。

その後風と共に走り、戦争による自然破壊を見つけると、直ちにその原因を排除した。

黒い落雷が人間を貫いた後、そこには小さな草花が生い茂った。

人間達に海狼の噂は瞬く間に広がった。多くの者は武器を離し、鎮める策を考えた。しかし1部の者は討伐し名誉を手に入れようとする者達も少なからずいた。

そんな人間の心を手に取るように海狼は自分を討伐しに来たものを、黒い落雷や黒炎で焼き付くし、その中で自然を元に戻していた。

そんな海狼との関係が何年も経ち、海狼は再び眠りにつこうかと考え油断していた矢先、背後から致命傷を切りつけられた。

大きな悲鳴がその場をつんざいた。海狼は当たり構わず落雷を落とした。その落雷は黒ではなく、白。

白い落雷は全ての命を刈り取った。そしてその落雷は自らをも貫いた。海狼はそのまま倒れた。

戦争によってもらたされた自然破壊は海狼を怒らせ、自然を戻していた海狼自身も致命傷により、辺りの命を刈り取った。海狼の死体は一定数居た信者により、元の場所で再び目覚めることの無い眠りに着いたのであった。

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