卒業する君へ-しかけ詩-

空豆 空(そらまめくう)

卒業する君へーしかけ詩-

そっけない君に恋をして

付き合い始めたのはいつのこと

ギクシャクするふたり

寄り添いあったのは この

海沿いのベンチだったよね


押し寄せる波の音に

目を閉じて耳を澄ませ

出会ったあの頃をふと思い出す

隣で恥ずかしそうに僕に寄り添いながら

嬉しそうに君はあの時 微笑んだっけ


ずーっといつまでも 君をこのまま

つなぎとめていられたらいいのに

とめどなく溢れる想いは きっと

砂の数より多いから

きっといつまでも 大好きなまま

だから今日は このまま……

夜が明けるまで そばにいて


いつかこんな日が来るなんてこと

付き合った頃から分かってたはずなのに

神様がもし本当にいるのなら

また どうかふたりを引き合わせて なんて

ただの独りよがりな願いだよね


愛してるとも言えないほどの恋だった

遠慮ばかりしてたかな

瑠璃色に染まる海に降り注ぐ星々が

とてもとてもキレイだね

いつかの君と見た景色

今、君と見ている景色

なぁ、いつかまた、君と見れたらいいな


………


↑頭文字をひらがなにして読んでみてください。


———————————————————————


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