第6話 ころんでいたた
きょうはこうえん!
おおきなこうえん!
タコさんのカタチのすべりだい、もうさんかいもすべったの。
あと、ブランコもしたいし、すなばもいきたい。
ママは「もうすぐかえるよ」っていってたけど、そんなのヤダ。
もっともっと、あそぶんだもんね!
あ、あそこのクルクルすべりだい、おもしろそう!
きょうはまだ、あのすべりだいをすべってない。
ならんでるおともだち、すくないな。
いまがチャンスだ! いそいでいくぞ!
「あっ!」
なにかころがってた?
ううん、そんなことない。
なんてことないところをはしっていたら、なんでかわからないけれど、ころんじゃった。
ようせいさんの、しわざかなぁ。
うう、ひざからちがでてる。
いたい、いたいよお。
「リン、だいじょうぶ?」
ママがきてくれた。
ママのかおをみると、すこしあんしんした。
でも、ひざはいたいし、こころもいたい。
ママのほかにも、だれか、あたしがドッテーンってころぶとこ、みてたかなぁ。
はずかしいな。
「なかない、なかない。ね、おねえちゃん」
ぷう!
ないてないもん!
あたしはおめめのあたりのみずを、うででゴシゴシした。
ママが「おうちで、てあてしようね」っていって、あたしは「うん」ってうなずいた。
さっきまで、もっともっとあそぼうとおもってたのに。
ようせいさんは、すごいなぁ。
ころばせたり、こころをかえたりしちゃうなんて。
ようせいさんに、あってみたいなぁ。
ようせいさん、ようせいさん。
どこにいますか?
いっしょにおはなし、しませんか?
またあそびにくるから、そのとき、おはなしできたらうれしいです。
あ、いたたってなるのはイヤだから、こんどはころばせないでね!
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