罰ゲームの恋愛

葵羽

第1話

俺の名前は時山陵介ときやまりょうすけ、香川県にある四国学芸館大学の4回生だ。

陵介には思いを抱いている女性がいた。同じ四国学芸館大学に通う2回生の加藤遥かとうはるかだ。2回生なので、学年で言えば陵介の2つ後輩にあたる。


しかし、今まで陵介に「彼女」という存在ができたことはなかった。いわゆる、「彼女いない歴=年齢」というやつだ。陵介に彼女ができない理由はいろいろあるのだろうが、一旦その話は置いておくことにしよう。




ある日の放課後、今日の講義もすべて終了し陵介が帰宅の途に就こうとしていた頃、隣の教室からこんな声が聞こえてきた。

そこにいたのは陵介が思いを寄せる遥、そして遥の友達であろう女の子だ。


「遥の負け~罰ゲーム決定~」

「えーーー」

「負けは負けなんだから、しっかり罰ゲームしてよね」


会話を聞いていると、彼女たちは何かゲームをしていてそのゲームで負けた遥が何らかの罰ゲームをすることになったようだ。


「わかったよ」

「じゃあ、罰ゲームは明日ね。私の先輩、陵介先輩に告白すること」



(ば、ばつげーむでおれにこくはく⁉しかもすきなこから⁉)


陵介は驚きのあまり、声を発してしまいそうになった。

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