雲母あお 猫を飼う

雲母あお

第1話 雲母あお 歩き始める

コロナの影響で、家にいることが増えた。

「最近、美味しいケーキ屋さんとか、地元の野菜や果物を使ったお菓子などをたくさん教えてもらって、美味しかったな。お値段も手頃だったし!」

教えてもらったお店に行ってみたら、とっても美味しくてハマってしまった。100円程度で買えるものもあって、ついおやつに買ってしまう。


地元にこんなに美味しいものがあったなんて!!



**********


そんなある日、掃除をしていた時、棚の下に隠れていた体重計と目が合った。

「太ってない…よね……?」


久しぶりに体重計に乗ると、デジタルで表れた数字は、人生最大のものだった。

「これがお給料の金額だったら…。」

と、どうしようもないことを考えながら、そっと体重計から降りた。


やっぱりな。

なんとなく、そんな気がしていたよ。

そうだよね。

食べたら、肉になるよね。

階段、上がるの最近少しだけ辛いなって思ってたんだよな……


どうしよう。

運動したことないのに。

何をすればいいんだろう。


「まずは、歩いてみるか。」


そして、、『雲母あお、歩き始める。』



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