第14話 14
14
私は
鈴木君のお手伝いを勝手出て占いのお店のホームページを作成した。
だけどあくまでもまだ仮の状態だったけど鈴木君に確認して欲しいと連絡をした所、そのままネットに上げてから確認すると言われた。
私は不安だったけど知らない店のホームページなんて誰も見ないと思いネットにアップし鈴木君に店のURLを送信した。
※URLはインターネット上の住所です。
*
俺は安藤さんからホームページが仮完成したとの事を受けそのままネット上で確認する事にした。
安藤さんから送られてきた店のURLをパソコンに入力すると占いのホームページが画面に現れた。
『シグナルスキャンの病気占い・あなたの体に隠れている病気を占いで発見します』
これがトップでキャッチコピーだ。
俺はなかなか素晴らしいと思い下に目線を移動すると、次の営業場所と時間が記載されていて、その下に値段が表示されていた。
俺はこれを見て、あっスクロールしないで見れる最高のホームページじゃんと思ってしまった。
そしてその下には占い方法等が写真と共に紹介されていた。
写真は占い中に撮ると周りの風景等が入る為、俺の部屋で安藤さんの後ろ姿から撮影した写真だ。
自分で改めて見ると良くこんな怪しい人がやる占いに来るなと苦笑してしまった。
さらに下にはお仕事依頼のメールアドレスが記入され、その下にお客様の声掲示板が設置されていた。
実はこのお客様の声掲示板は俺の要望だ。
実際にどのように思って貰っているか気になっていたからだ。
この掲示板には仕掛けと言うより他にない仕様を適用した。
それは、一度書き込みしたら修正削除は出来ないと言う事だ。
当然俺達管理の方からは出来るが、お客の方からは一切できない。
これによって本当に感想等を投稿したい人だけが書き込みするのではないかと俺は思い採用した。
そしてさらにスクロールしていくとホームページ閲覧数カウンターが設置されていた。
そのカウンターの数は2を示しており、俺と安藤さんが閲覧した事を示していた。
俺はこのホームページで満足し安藤さんに連絡し仮運用して問題があったら変更しようと伝えた。
*
インターネット掲示板スレッド
『怪しい占いに行ったんだけど興味あるやついる?』
060:名もない占い師
病気占いチートがホームページを公開したぞ!
ttp://www.シグナルスキャン.cheater_dayo
061:名もない占い師
情報キター!
062:名もない占い師
>>60
サンクス
063:名もない占い師
次の営業先が書いてあるぞ!
俺家近いから早速突ってくる
064:名もない占い師
>>63
家近いのうらやま
065:名もない占い師
なんか企業のイベントにも出るみたいだな
066:名もない占い師
どんどんチートが知られていく
067:名もない占い師
>>66
そうとは限らないぞ
普通に見ればただの占いだぞ
068:名もない占い師
そうだな
俺達が
069:名もない占い師
だけど、時間の問題じゃね?
070:名もない占い師
頼む!俺の住んでる地域に出張してくれ!
071:名もない占い師
>>70
どこ住み?
072:名もない占い師
>>71
長野県
073:名もない占い師
近いと言えば近いが、マイナーな所に行かないだろw
074:名もない占い師
なんで俺の住んでる東京にチート持ち降臨しなかったんだよ
なんで名古屋なんだ?
075:名もない占い師
>>74
東京にもたくさんチート持ちいるんじゃね?
表に出ないだけで
076:名もない占い師
それ、あるあるだよな
077:名もない占い師
今回たまたま表に出ただけじゃね
078:名もない占い師
俺ホームページのお客様の声に出張依頼してくるわw
079:名もない占い師
>>78
その手があったな
*
その後ホームページのお客様の声に、不明な出張依頼が書かれ健一を困惑させるのであった。
*
次の土曜日に安藤さんの占いサポートデビューが決まった。
安藤さんには店の設置と撤収及び店がもし混雑した際に、俺が占った結果を横の机でお客に説明する役目を御願いした。
そして土曜日安藤さんは俺のサポートとして一日働いてくれた。
怪しい病気占いに女性が一人加わるだけで、店の雰囲気が大きく変わったと俺は思った。
恐らくだが男の俺一人いるより横に女性がいる方が安心感が増し、来店しやすくなったのではないか。
俺は安藤さんの働きに満足すると共に、どうやって安藤さんにお金を渡そうか試行錯誤する。
今は占いに使うパソコンや小物を渡す事と、その日の食事を
俺へのお礼だと言い現金を受け取ってくれないのだ。
次の営業は2か月程前に約束した製薬会社のイベントだ。
俺はイベントが終わるまでに答えを出そうと作戦を
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます