第55話 新たなスキル



エルピスからスキルをもらった翌日。


寝起きにすぐ鑑定で確かめてみた。



・シーマ•••人間

・年齢•••17歳(独身)

・職業•••冒険者(Eランク)

・スキル•••剣士Lv.3、生活魔法Lv.3、火魔法Lv.1、水魔法Lv.1、土魔法Lv.1、光魔法Lv.1、空間魔法Lv.1、隠蔽魔法Lv.1、鑑定Lv.1、アイテムボックスLv.1、精神耐性Lv.1、料理Lv.1、攻撃力1.5倍、防御力1.5倍、スキル共有

・称号•••転生者、エルピスの使い



昨日与えられたスキルがちゃんと追加されていたのでホッとした。

それと、いつの間にか17歳になってたりする(苦笑)この世界は誕生日を重要視してないから忘れてたな。セレナも17になったのかな?

ついでに隣りで寝ているセレナのスキルについても確認しておく。



・セレナ•••人間

・年齢•••17歳(独身)

・職業•••冒険者(Eランク)

・スキル•••水魔法Lv.2、光魔法Lv.1、生活魔法Lv.2

・スキル共有中



どうやらこちらもスキルは問題ないようだが、セレナも17歳になってた(苦笑)

元の世界の風習からすると、婚約者の誕生日忘れてたら婚約破棄なんだろうな。

まぁそれはそれとして、

スキル共有がどんな感じになるのか想像もつかないが、今日からまた森へ行くので、試しながら慣れていくしかないんだろうな。



森へ行く途中に、セレナには歩きながら

新たなスキルについて話しておいた。

スグにでも魔法を打ちたそうにしてたが、魔力がもったいないので止めさせておく。モンスターを狩ってこそ成果が現れるのだ。



「シーマ、何か来るよ」


「えっ?何で分かるの?」


「サーチを使っちゃった❤」



あー、そうか。共有化で俺の魔法も使えるようになったのか。

可愛く言ってはいるが、俺に黙って使った罪は重い。でも...許しちゃうんだろうな、俺は(笑)



「どうして俺に黙って使ったの?」


「私だってシーマの役に立ちたいもん!」



はい。許しマース。。

やっぱりチョロいな、俺って(笑)



「わかった。それについては何も言わないよ。せっかくだからセレナが魔法打ってみる?」


「いいの?」



そんなキラキラした目で言われたら、俺じゃなくても許可するだろう。まぁ、誰にも渡さんがな!



「打ってみたいんでしょ? いいよ。やってみて」


「やったー!シーマありがとう」



何だろう。

上手く操られてないか、俺(苦笑)



「ウォーターバレット!」


「「!!」」



目の前に現れたフォレストウルフに向かってセレナが魔法を放った。

以前明らかに威力の違うそれに、俺はもちろん、魔法を使ったセレナ本人も驚く。

セレナのウォーターバレットでフォレストウルフ3頭が全滅した。



「...」


「ねぇシーマ」


「ん?」


「神様ってスゴいね」



そっちか。

エルピスのお陰という意識が強いのはいい傾向だ。

力に溺れるようなことは無さそうだな。



「そうだね。俺たちは女神エルピスに感謝しないといけないね」


「うん!」



その後、俺たちはフォレストウルフやブラックバード、オークなどを狩ったが、その数は過去最高となった。



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