第37話 幕間 女子会2(セレナ視点)
今日はお世話になった人達へのパーティーなのに、気が付いたらいつもの女子会になってた。
最近では当たり前になってたこの集まりもしばらくは出来ないのかな…。そう思うと寂しくなっちゃう。
エテルナさんもノエルさんもどう思ってるんだろう?
「何で一番若いセレナが婚約キメてんのよー」
「ホントですよね」
あー、その話題ですかー。
ノエルさんも昨日散々絡んできたのに。
でも、この際だから幸せ全開で行っちゃおうかな。
「えへへー。先輩達を差し置いてすみません」
「何? その余裕っぷりは!」
何だろう。
やけにエテルナさん荒れてない?
だってしょうがないじゃないですか。
もう決まっちゃったことだもん。
「まぁ、怪我の功名と言いますか…」
「私も襲われようかしら?」
なに訳の分からないこと言ってるの、エテルナさん。どうせ返り討ちにしちゃうに決まってるじゃん。
「でもエテルナさんを襲うなんてモンスターくらいでは…」
あー! ノエルさん、
そんなこと言っちゃダメ!
火に油注いじゃうよ!
「何ですって!って言いたいとこだけど、きっとその通りよ。その点、ノエルはまだチャンスあるわよねー」
「そうなんですかね」
いや、その前に襲われ待ちっておかしくないですかね。
気が付きましょうよ、2人とも。
「襲われないに越したことはないですよ。シーマが婚約したんですもん、アノ方達だって焦ってると思いますよ」
「「ホント? そう思う?」」
あー、ダメだ。
この2人のほうが焦ってるわ(苦笑)
安心させるようなこと言っておこうかな。
「今度会う時はみんな婚約してるんじゃないですかね?」
「そうなるといいなー」
「ホントです」
「お2人とも自信を持って下さい。きっと大丈夫ですから」
何とか宥めてこの場を収めたけど、
簡単には次に会うことを決められなくなっちゃったな。
でも、この2人にはそう遠くない内にまた会えそうな気がする。
シーマがアノ方達の胃袋を掴んじゃってるからね。
その時は、みんな幸せだといいな。
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