第33話 温もり
ヤバい。
セレナが泣いてる。
優しく抱き寄せてみる。
セレナの温もりが伝わってくる。
「シーマ、ありがとう」
セレナの言葉と共に確かな何かが伝わってくる。ん?唇じゃね?
チュッ
「うふふ………、っ!」
いたずらに微笑むセレナの表情が悔しくて、すぐさまキスの仕返しをしてやった!
「ハハハ(笑)」
「ふふふ(笑)」
「「ありがとう」」
あれっ?
俺しれっとキスしてるけど、
転生前も含めてファーストキスじゃね?
…。
……。
………。
いかんいかん。余韻に浸ってる場合じゃない…よな?!
ん?
よくよく見ると、セレナの大きい胸が当たってるんですけど!
その柔らかい感触が、俺の心臓の音を加速させてるんですけど!
そうなるとまたシーマ死んじゃいますけど!
そんなことを思いつつも
ずっと抱き合ったまま
言葉には出来ないような感情が
心の中に溢れてる。
幸せとは
きっとこういうことを言うんだろう。
いつまでもこうしていたいなー。
だけど、
そうもいかない。
話さなければならないことが
まだあるんだ。
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