第16話 アルバイト


×月×日



 入学試験に合格して、私は大学生になった。市内のカフェでアルバイトをしていたら、短大に合格したブッコローくんも同じバイトに応募してきた。こんな偶然があるんだな。私たちは腐れ縁らしい。



 ブッコローくんは相変わらずだ。



 美容と健康のためにか、毎日サラダを食べている。時には、私にも勧めてくる。栄養バランスのために食べなさいってさ。野菜は苦手なのよ、と拒絶したら、



「よく持つ繊維が毛布です」だと?

 ああ、「食物繊維が豊富です」か。久し振りだから、時間がかかったよ。



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