10 特権意識って色々あるけどねぇ・・・・・・

 TikTokを見ていたら絵を描いている人の動画が流れてきた。キャンバスの上を筆が動いている。その映像に被せて文字があった。


「絵を描くのは美大卒の特権と書かれました。皆さんはどう思いますか?」


 人は様々なことに特権意識を持つ。特権意識を持つ人がいると言うべきかな。割合は少ないと思うから。でも、少なからずこの特権意識については「はぁ?」と眉に力が入りました。



 絵を描くことに特権意識を持つ人がいるなんて、驚き。



 これは目から鱗というのとはまた違う。角度の違う手鏡の面が目に写ったような感じに似ているかも。こんな角度から見てる人がいたのか、という驚きだった。


 趣味を楽しんでいるうちに技術が磨かれ買い手が現れる。大切に描いた絵を妥当な値段で買いたいという人がいるならそれは嬉しいことだ。絵を欲しいという人がいて副収入になるのなら有り難い話。


 美大卒でも絵で食べていくのは簡単なことではないと思う。


「専門的な知識も無いくせに絵で稼ごうと思いやがって」


 そんな気持ちになる人もいるだろう。でも、創作において専門的知識があっても必ずしも評価(売れる)ということには繋がらないことが多い。美大卒の人が全員アートで稼いでいける訳じゃないことからもわかる。


 絵にしても小説や様々な創作活動ではセンスが大切だと思う。

 良く描かれている絵も良く書かれた文章でも、専門的な知識は安定感を生みはしても必ずしも魅力を引き出すものではない。私はそう思っている。


 例え専門知識があってセンスがあっても時代とマッチしなければ評価が低くなってしまうことも少なくない。作者が人生を終えた後に評価され高値で取引される作品もありますからね。



 皆で首を絞め合う社会は息苦しいし生き方の幅を狭めてしまう。そんな社会は嫌だなぁ。そんな事を思ったのでした。




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