学校帰り

雷空 瑠璃

死ぬってこれー‼

はぁ、はぁ、まじでキツイ…どうなってるんだこの重さは…私がこんなにも死にかけなのには、理由がある。さかのぼること10分前…


帰りのホームワーク前、先生が爆弾発言をかました。

「ロッカーと机に入ってるやつ持って帰ってね。」

「え…」

 数分後…

「凄いwwwバッグパンパンじゃんwww」

「仕方ないじゃん。教材半分ぐらい持って帰れてないのに。」

「ナップザックにも入ってるの?」

「うん。机の中のやつ全部ここ。」

「よく入ったね。」

「よし。帰るか。」


「ぐ…ぐは…」

「だ、大丈夫?」

「うん。大…丈夫…」

って思ったらふらついた。

「いやどこが?な…なんか持つ?」

「ううん。けど、こりゃあ一刻も早く家に帰らないとつぶれるよ。」

「うん。あ、家。じゃあね。」

「じゃあね。」


…で、今に至る。本当に、つぶれそう…いや、つぶれなくても、身長縮む…‼あ、信号赤に変わった。

「ちょ、ちょっと休憩…そういえば階段あるじゃん。」

私はマンションの外階段に座った。一時の開放感。


「あ、信号変わる。立たなきゃ。うっ…重い…」

この高低差っていうの?ヤバい…

「よいしょ。あと数十m、頑張らなきゃ。」


家の階段まで来た。もう少し…ってこれ、いつものペースで上ったら後ろに倒れるやつ…ゆっくり行こう…一歩一歩、踏みしめて。かっこいい言い方したけど、ダサいんだよな…

「やっと…着いた…」

やっと自分の家の階に着いた。

 ガチャ

「た…ただいま…」

 ドサッ

「はぁ~、死ぬって…これ…」

取りあえず、生きて帰れた…寝よ。

 バタッ

私は眠りについた…

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

学校帰り 雷空 瑠璃 @Supairaru

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ