恋した白猫ミャアは、異世界転生して魔王になったご主人さまを助けるために大賢者を目指すんだニャン!?
天雪桃那花(あまゆきもなか)
序章 白猫ミャアは異世界人になる
わたしはふわふわの雲にのっていた。
捨てられた子猫だったわたし。
目が覚めたら、変なとこにいた。
いつも抱っこしてくれてた
どこに行ったの?
大きな部屋、豪華な装飾品と天蓋付きの大きなベッド……、ここはどこ?
誠十郎! 誠十郎がいない!
どこ!?
どこに行ったの?
わたしは鏡を見て、びっくり飛び跳ねた。
だって、わたし、子猫だったミャアは人間になっていたのだもの。
どうして?
それに、それに!
わたしの大好きなご主人さまの誠十郎はいない。
どこにいったのだろう?
ここはいったいどこなんだろう?
もうわたしは「みゃあ」とは鳴かない。
声は言葉を発する。
子猫の私は異世界転生したんだって、友達で相棒だっていう
「異世界転生……?」
「よく思い出すのだ。おまえは今は王女だろうが」
なにかの拍子に子猫だったことを思い出したけれど、わたしは誠十郎が恋しい。
「魔法の腕を磨いて猛勉強して賢くなって大賢者ってえのになったらご主人さまを見つけ出せるかもしれねえぞ。たぶん、一緒にこっちの世界に来ちゃってんじゃないのか?」
わたしは国王である父上にお願いをしました。
大賢者育成学園に行って、魔法使いの勉強がしたいと。
わたしミャアは、ご主人さまを見つけて、会いたいと願うのです。
だって、どこかで優しいご主人さまの誠十郎は、迷子になって困ってて泣いているかもしれないもの。
いつか、誠十郎が助けてくれたみたいに、今度はわたしが誠十郎を見つけて助けたいの。
さあ、わたしミャアの冒険と修行のはじまりです。
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