㊾終業式編
「授業午前中だけで帰れるから楽ち~ん♪」
「妙に掃除させられるのだけが難点だよね」
「あ、間違えて午後の授業の用意もしてきちゃったわ」
「終業式あるあるでござるな」
「ツンデレちゃん、おまぬけ~♪」
「そういう幼馴染ちゃんはどうなのよ!?」
「私は絶対そんなうっかりミスしないも~ん?」
「だって基本的に教科書持ってこないもんね」
「待ってあなた学校に何をしに来てるのよ???」
~ ~ ~
「そわそわ、そわそわ」
「この長期休み前独特の浮ついた雰囲気、いいよね」
「浮気者が言うと説得力ある~♪」
「幼馴染ちゃんの皮肉もジャックナイフみたいな切れ味だね」
「まあね~!」
「僕がいなくてもやっていけるくらい逞しいからこれから一人で頑張ってね」
「ごめんなさい見捨てないで!!」
「かかあ天下なのか亭主関白なのかよくわからないバランスだわ」
~ ~ ~
「せっかくだからクラスの皆で飯でも食いに行こうぜ!」
「と、モブ男子が言っているけれど」
「えー、やだ」
「即答。意外だわ」
「てっきり幼馴染ちゃんはその手のイベント皆勤賞のイメージでござるが」
「だって日頃付き合いがない他人に妙に気を使いながら食べるご飯って美味しくないよ~?」
「あなたはもう少しオブラートに包むという気遣いを覚えなさい!」
「いくらその辺の昆虫よりも興味がないクラスメイト相手だからって可哀想でござるよ」
「ジャックナイフの使い手が二人に増えちゃったなあ」
~ ~ ~
「休みだからってだらけてないでちゃんと勉強して健康的に過ごしてね!」
「ていうことを言うだけなのに妙に長ったらしい文章に置き換える才能がある人のことを」
「校長先生って言うんだよね!」
「次のテストに出るから覚えておくといいよ」
「ジャックナイフの使い手は三人だったわね」
~ ~ ~
「部室ともしばらくお別れだ~」
「色々あったねぇ」
「色々あったー」
「……」
「今お前の頭の中に居る女はだ~れ?」
「答えるから笑顔でやばめの魔法繰り出そうとするのはやめようか」
~ ~ ~
「人間で」
「ふんふん!」
「女性で」
「いいよいいよ!」
「学生」
「私だー!」
「からかわれてるわよ」
「全国の学生半分が当てはまる条件でござるからなあ」
~ ~ ~
「帰るよ、幼馴染ちゃん」
「んー!」
「どうしたの?」
「わかんない。校舎見てたら寂しくなったの」
「ちょっとわかる気がする」
「手ー!」
「はいはい」
「あったかいね~♪」
「好きな人の手だから、余計にね」
「……そういうとこ、好きだけど、嫌い」
「はいはい」
「ひっさしぶりにドストレートにラブコメられて……むかつくわね」
「変に一度身を任せてしまったが故の独占欲だったり嫉妬心だったりでござるなあ」
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