㊹部室に二人きり編~ツンデレちゃん版~
「ツンデレちゃんって普段何してるの?」
「んー、動画とか見てるかな?」
「へー、珍しいね」
「そうかしら? 僕くんは普段何してるの?」
「え、ハグとかキス?」
「恋人といる時っていう条件提示くらいしてから質問してくれない?」
~ ~ ~
「この世には許せないものが三つあるのよ」
「幼馴染ちゃんと後二つは何?」
「そこでしれっと自分の恋人を選択肢に入れられるのすごいわよね」
「でも当たってるんでしょ?」
「否定できないのが悔しいわね」
~ ~ ~
「恋人っていい?」
「だいぶ」
「さらっと惚気けるのね」
「試してみる?」
「えっ」
「……やっぱりやめておこうか」
「……そうね」
(そこはかとなく二人にかかる外圧)
~ ~ ~
「クリスマス前の駆け込み需要ってほんとにあるのね」
「記念日を二人で過ごしたっていうアドバンテージがないと皆尊厳を保てないんだよ」
「本末転倒よね」
「せっかく美味しいものを食べる日なんだから気心知れた仲の人がそばにいないと駄目だよね」
「うーん、やっぱり幼馴染ちゃんの恋人だからちょっとズレてるのよね」
~ ~ ~
「なんで彼氏いないの?」
「僕くんが好きだから?」
「もうその設定覚えてる人いなくない?」
「あたしだって基本忘れてるわよ?」
「じゃあなんで作ったの?」
「今ぽちぽちキーをタイプしてる人にも聞いてみたらどうかしら?」
~ ~ ~
「幼馴染ちゃんは柔らかい」
「うん」
「ツンデレちゃんは張りがある」
「何の話?」
「おっぱい」
「おまわりさんここです!」
~ ~ ~
「あくまでイメージの話なのに」
「実証があったら本気で通報レベルよ」
「間を取ってアサシンちゃんのおっぱいは」
「何をどう間を取ったのかしら」
「可能性に満ち溢れている」
「言い換えって素敵な文化よね」
~ ~ ~
「なんであたしはこんな人を好きだったのかしら」
「ん?」
「あら?」
「寒そうだったから、僕の上着で良ければどうぞ」
「あ、ありがと」
「うん」
「……なるほど、こういうところか」
~ ~ ~
「もし、ここがセックスしないと出られない部屋だったらどうするかしら?」
「難題だね」
「出ないと二度と幼馴染ちゃんに会えないけれど」
「出たってことはツンデレちゃんと行為に及んだことになる」
「さあ、どうするの?」
「何もしないで待つ、かな」
「何故?」
「幼馴染ちゃんならそのうち物理法則無視してやってくるから」
「出られないだけで入れないとは言ってないものねえ」
~ ~ ~
「佐賀は出れるけど入られへん」
「お笑い芸人みたいなことを言い出したツンデレちゃん」
「年末の風物詩なのよ」
「お笑い芸人と書いて、ラブラブカップルと解く」
「その心は?」
「どちらも二人で、仲睦まじい」
「プライベートだと結構険悪なコンビがいるらしいわよ」
「現実は冬の寒さより過酷なんだなあ」
~ ~ ~
「あら」
「電気が落ちたね」
「停電かしら……」
「しばらく待てば戻ると思うけど」
「さすがに寒いわね」
「……」
「まあ、緊急事態だし、ね」
「……」
「……っ」
~ ~ ~
「ツンデレちゃん、おっはよー!」
「もう、急に冷たい手で触るのはよしなさいっていつも言ってるじゃない」
「うーん?」
「どうしたのかしら?」
「ツンデレちゃん、なんか……エッチくなった?」
「はい?」
「気のせい、かなあ」
「そうよ、勘違い。一夜の、一時の思い違いだわ」
「ところで僕くんはなんで隅っこの方で苦虫を噛み潰したような顔をしているでござるか?」
――――――――――――――――――――――――――――――――――
まあ、したと思います。僕くんなんて、所詮そんなもんです。
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