54-大晦日編

「大晦日あるある」

「夜更かししても親に怒られない~!」

「遠方で一人暮らししてるきょうだいが帰ってくる」

「味噌ラーメンを食べる!」

「大晦日の『晦』の意味取り違えてるね」


~ ~ ~


「掃除をしよう」

「やだ~!」

「晴れやかな気持ちで新年を迎えたいよ」

「それでもやだ~!」

「じゃ、僕だけ綺麗に掃除するね」

「いいよ~!」

「幼馴染ちゃんとの関係を」

「ほうき! ちりとり! ぞうきん! 準備完了!」


~ ~ ~


「結構綺麗になったね」

「がんばったー!」

「飲み物買ってくるよ」

「一緒にいくー!」

「別にいいのに」

「だって一緒にいたいよ?」

「今日も幼馴染みちゃんはあざと可愛い」


~ ~ ~


「ついでに年越しそばの材料を買っていこうか」

「うど~ん!」

「初っ端から前提崩しに来たね」

「ありふれた日本人にはなりたくないの~!」

「独自性を極めようとした結果、迷走するお笑い芸人みたいにならないよう気をつけてね」


~ ~ ~


「十二月といえば」

「しらす~!」

「惜しい」

「壊す~!」

「何を」

「皺を?」

「うーん、落ちが残念」


~ ~ ~


「ただいま~!」

「おかえり」

「なぜかツンデレちゃんに出迎えられた件」

「なにしてるの~! もしかして寂しくて私に会いに来た~!?」

「ええ」

「……この人だれ?」

「まさかのストレートなリアクションに幼馴染ちゃんが困惑している」


~ ~ ~


「晩ごはんまで一緒に寝よ~!」

「はいはい、わかったわよ」

「ツンデレちゃん」

「何よ?」

「またおっぱいおっきくなったでしょ」

「それはあなたの方じゃない?」

「きゃん、エッチぃ♪」

「やっぱり僕いない方が盛り上がるよなあ」


~ ~ ~


「夕飯の支度を始めよう」

「手伝うわ」

「ありがとー」

「何すればいいのかしら?」

「蕎麦の出汁取りをお願い」

「はいはい」

「その間に僕は野菜を切って海老の背ワタを抜いて幼馴染ちゃんをお風呂に入れるから」

「ちょっと待って最後おかしいのが混じってたわね」


~ ~ ~


「こんなものかしら」

「どれどれ」

「はい、どう?」

「お醤油もうちょい入れて欲しい」

「ん、これでどう?」

「おっけー」

「そこで夫婦ごっこしてる二人は記憶から私の存在を消したのか????」


~ ~ ~


「アサシンちゃん~! ツンデレちゃんがカリオストロしようとしてるから来て~!」

「不思議な救難信号の出し方だなあ」

「参上でござる」

「救急車も驚きの速さでやってきた」

「こんなこともあろうかと天井裏に潜んでいたのでござるよ」

「お巡りさんこっちです」


~ ~ ~


「除夜の鐘が鳴っている」

「この鐘が鳴り終わる頃には、私の命が散ってしまう」

「色々間違ってるよ、幼馴染ちゃん」

「私はまだ変身を百八回残してる~!」

「戦闘描写長引いて打ち切りになってしまう」

「え、うーん、服屋?」

「なんで最後だけ異常に雑になったのさ」

「ていうかこれでわかる人いるのかしら」

「ヒント:渋谷、でござる」


~ ~ ~


「僕くん! 今年もお世話になりました!」

「はいはい」

「ツンデレちゃん! 楽しい一年だったね」

「ええ、そうね」

「アサシンちゃん!」

「はい」

「不法侵入は犯罪だから警察呼ぶね」

「どうせ落ちに使われると思ってたでござるよ」

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