2025年お正月限定ストーリー
注意
正月と遠いです。
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これはもしもの話
景色は白く、痛いほど寒い12月
私の周りをぐるぐると周回する
一人の女の子
茶色の髪に茶色の猫耳
「なにも変わらないね。君は」
「まぁ、人間じゃないし?」
「そか」
にひひと笑う猫娘
ネコミー
私が幼い頃に創り出した
イマジナリーフレンドだ。
「人間って不思議だよね。1年という年月だけで変わちゃっうなんて、、」
「そうだね。」
「気づけばーーも変わってさ。あの頃のーーじゃないみたい!!」
「そうかな?」
「んー、強いて言うならーーとっての私の存在価値が変わってしまったぐらい?」
「、、、、」
「いいことなんだよ?私なしでも生きれることは、、存在価値なんて存在してない私には必要ない。」
「赤いランドセルを背負って、ただ一人空気に向かって存在しない私に話しかけて、ずっと下だけを見つめていたーーは今年で大人ですかぁ。、、、いつからだろうね。ーーが私を見なくなったのは」
「私の何かが変わってから」
「そして、私を置いて違うイマジナリーフレンドを沢山創った。私のことは遠くに閉まって」
「まるで私が一番最初に産み出されたみたいな言い回し、私が一番最初に創ったキャラは君じゃないんだけど。」
「なんだっけ?狼娘の双子だっけ?」
「そう、狼の双子の姉妹。人間を見ると食欲が増す、、そんなキャラ。」
「わーお、、」
「除夜の金って知ってる?」
「知ってる。毎年聞いてる。」
「たしかに、、そうだね。」
「108回鳴らす意味は知ってる?
煩悩を払うため、人間には108個の煩悩があると言われてて」
「へえー」
「鳴らしたら、煩悩は消える。」
「ふーん」
「私も消える」
「え、?」
「だって妖怪だし、妖怪は人間を」
「そか、、」
「って言っても私はーーが創った妖怪だから、、ーーの中に還るだけ。」
「それ、、消えることになるの?」
「さぁ?」
31日23時
近くから鐘の音が響く
「、、楽しかったよ。ーーと話せて」
「、、、、」
「ーーから私が完全に消えても、私はーーの脳の中にいつだっているよ。
私を創ってくれてありがとう。」
「ね、こみー?」
「また、会おうね。」
何回目か分からない鐘の音が鳴ると同時に
ネコミーの姿は無くなっていた。
「元からいないんだけどね。」
0時00分
挨拶しないと、、みんなに
あけましておめでとうございます。
あけおめ。
たしか、明日8時、、寝るかぁ。
ネコミーも猫花モカも
私が良いように創り出した。
虚像でしかなくて
誰も知らない存在で
私の都合で動いてて
彼女達の意思は何処にもない。
ーーーーーーーーーーーーー
「貴方が私の延長線?」
「え、え?どなたさま?」
「はじめまして、ネコミーと」
「新しい人?」
「うーん、逆。古い人」
「え?」
「貴方のもとになった存在が1番わかりやすいかな。」
「僕のもと?」
「そう、お話いい?」
「いいですよ」
「ありがと。あの子はきっといずれ私を忘れる。私たちは存在してない、、だから忘れることなんて簡単のはず。今、あの子が私たちの中で強く想いを寄せてるのは貴方よ。」
「、ぼく?」
「貴方にあの子を託したい。」
見た目は変わっても
心は変わらないはず
弱くて孤独で夢を壊され歩いてきた少女
白い子
大丈夫、きっと大丈夫。
あの子なら
これだって全部
自分の都合で決めた解釈のくせに
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