第5話 スキル計測
「ちなみにこの世界についてどのぐらいはわかりますか?」
「実はこの世界についての知識が抜けてしまっていて」
「わかりました。ではまずこの世界の基本的なことから、まず世界は5つの巨大な国家が統治しています。北の騎士国家ノルテ、東の魔法国家オリエンス、南の科学国家ユーク、西の永世中立国オッキデンス、そして中央にある宗教国家メディウムこの5つです。そして今、天使様がいるのは中央のメディウムです」
「なるほど。それで世界の危機というのはどういうことなんですか?」
「それは覚えてらっしゃるのですね。それなら話は早い。1週間前に東の魔法国家オリエンスにて禁術が使われました。その禁術によって呼び出された
あれ?一撃で国を更地にするんじゃなかったっけ?今まで聞いた感じとあいつに聞いたほど理不尽じゃない感じするけど。
「ですが
…前言撤回。弓を使わずに一つの国を亡ぼすとかバケモンすぎる。こんなのとこれから戦うとか考えただけで胃が痛くなってきた。
「えーーとそれに俺はどうやって対抗したらいいんですか?」
「それに関しては何とも言えませんが一般的にはこのような大きな敵が現れたときはスキル持ちの者が立ち向かうことになっています」
「スキルがあるんですか!」
やばい。思わず立ち上がっちゃった。てかそういうのがあるなら早くいってほしかった。
「はい、そうですが…それも覚えてらっしゃらないのですか?」
「すいません。それに関しても…」
「わかりました。それなら計測してしまいましょう。ちょうどここにはスキルを調べる装置があったはずです」
教会の人に案内されるがままに教会の奥へと向かう。
それにしてもスキルかーー。ほんとに異世界に来たんだなー。どんなスキルがあるんだろう?せっかく異世界に来れたんだからなんか特別なのがいいなー。それこそ勇者的な感じのやつ。
「それではここに横になってもらえますか?」
そうやって案内されたところにあったのはMRI的な感じの機械。てか本当に文明進んでるな。まさか異世界でMRIを見ることになるとは思わなかった。
「それでは計測を開始しますね」
どうやら測り方までMRIみたい。まさか人生で初めてのMRIが異世界でやることになるとは思わなかった。
「終わりました」
一瞬で測り終えると一枚の紙と2つのガラス片?みたいなものを手渡された。
「これが天使様のスキルです」
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