第4話
始まりは小さな生物だった。
それまで人は人であったし、そこに区分などさしてなかった。
だが、その小さな生物は生物から生物へと転々とし――。
果てには非現実を引き起こす原因となった。
魚の特徴を持つ人が、獣耳が生えた人が、突如現れた。
最初は何かの病気だと思われた。
しかし、その調査が進む前に。
世界は混沌へ加速する。
人体実験から生まれたと言われてもおかしくないほど奇怪で、強靭な歯を有し、異常な嗅覚と聴覚を兼ね備えた生物が産声を上げ始めた。
いつしか人間の方が数が少なくなり始めた頃、ようやくその小さき生物への対抗策がとられた。
しかしながらそれは時すでに遅く。
獣じみた新人類は仲間を集め。
各々で子を成し、彼らはテリトリーを広げることになる。
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以上七種の新人類が世界各地に誕生した。
だがそれで終わりではない。
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前者は【
人類含めこの十種が以降世を支配するようになった。
だが同じ人類間で戦争が起きていたのだ。
新人類との間で戦争が起きないことがあり得ようか。
国境を定めることはもう諦めていた。
だから彼らは解決策を提示する。
――大会をしよう。
――格付け戦争としての大会を。
総当たり戦のこの大会は互いに欲しいものを要求することができる。
それは対等である必要があり、勝負方式は自由。
ルールは単純。
しかし勝利は簡単ではない。
五十七回の大会で全て黒星を叩き出した人間は劣等種としてのレッテルを貼られ、今年の大会でもむしり取るものがないために消化試合と思われているほどだ。
だが、それでも青年は勝ち上がろうとしている。
第一位の玉座に。
今年の大会は波乱が巻き起こりそうだ。
大会名は――――【
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