第22話 バレる

レベル5までクリアした俺は、読書のスピードを猛烈にあげ、とうとう詠子の次に早くなった。


「ねえ、何か秘策があるの? あるなら教えてよ」


読書のことになると熱いな、梨偉人。こいつ、速読王に伝授された秘策だけは絶対に教えてくれなかったくせに。でも、商品の図書カードで結構奢ってもらったからな。義理は返しとくか。


「ふふん。あるよ。すごい秘策。でも秘密」


ちょっともったいぶって恩を着せた後、放課後うちに来ることになった。詠子もついてきて、2人に絶対に公言しないことを約束させ、スマホを見せることにした。

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