(続き)

歩いている最中

今ここがいつでどこなのかを考えることにした。

たいていこういう異世界転生系だと十一~十二世紀の街並みに十八~十九世紀の技術を組み合わせた世界観だがここはいったいどんな感じになっているのだろうか。まったく冷静でいられるはずがない状況にもかかわらず少し楽しみになっていたのは理系のさがなのだろうか

 森に着くと木陰が私の体を休める空間を用意してくれていたが湿気があって現代人の私から言わせると快適とは思えない。

この生い茂る木々は木陰を生成する代償に風を使い果たしてしまったらしい、

周りを見渡すのも兼ねて風に当たりに上りやすそうな木を試しに登ってみることにした。


登ってみると…




            遠くに壁が見える…


もっと目を凝らしてみる、町が見える、見たことがある。

まさしく十一世紀に敵国の侵入を防ぐように造られた壁、それで覆われた町が、ここから。

 ある程度理解した、ここは十一世紀から十二世紀ぐらいのヨーロッパ。

そのあたりにタイムスリップした

それか、よくある小説の主人公ように異世界転生かどっちかか…


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