第16話 子供の頃はみんなが変
小学校低学年の頃、女の子が転校してきた
その子はおとなしい普通の子だったが、図画工作の時間に絵を描くと、誰をモデルに描いても顔色は紫に塗られていた
どうしちゃったのだろうと気になった
そしてその子の母親が、度々授業の途中に入ってきて女の子と帰ってしまう
心配になったから迎えに来たというのだ。何が心配なんだろうか、その頃わからなかった
ちょっとした精神のずれがそうさせていたと、今では理解している
不幸を感じざるを得ない。あれから年月が経っている。明るい未来を掴んでくれてたら良いが
小学校高学年で同じクラスのT君はいつもみすぼらしい格好していた。耳くそが溜まっていて、先生にほじられていた。そして妙に痩せているし勉強はできない。外で会ったときには、超合金系の高価なおもちゃを持って来るのだが、なぜかものすごく邪険にそのおもちゃを使う
カウンセラーでない私にも察しがつく。保護者の愛が足りていない
今まで理解できなかったことをいろいろ言ってきたが、私も変だったかもしれない。成長が遅かったのは確かだ
小学校1年の入学時、既にひらがなとかを書く事はできていたか、学校というものをまるで理解していなかった。
授業中、後ろを向き、椅子にまたがって、真後ろの友達とおしゃべりをしていた。
担任の先生は当然のことながら怒り、私ともう1人の友達が1番怖い学年主任のクラスに飛ばされるということになった。学年内島流しである
一緒に島流しにあったもう1人の友達は泣いて詫びていた。私は別に何とも思わなかった。運命に流されていただけ。しかし親が学校に呼ばれ、家に帰るとえらく怒られた。
そうなんだ・・・真後ろを向いてしゃべってはいけないんだ。そこで初めて気がついた
それ以来、授業中に椅子にまたがって後ろを向くと、何か冷やーと嫌な感じがするようになり、そうしなくなった。
給食を速く食べれないこともあった。私と3、4人が午後の3時ごろまで食べていた。歯ごたえのあるなかなかのランチだった
小学校6年の担任は給食の速さを競わせ、1番遅かった班には片付けをやらせたりしていた
ふざけんじゃないと私は思っていた。食事をなんだと思っているのだ
今に至っては昼飯はほんとにのんびり食べている。よくしゃべる友達もいるのだがそれとは別に1人離れてゆっくり食べている
おいしいね
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