第9話 ドナウ川

アドルフはボクの家に遊びにきていた


(´・ω・`)「まぁ汚いけどゆっくりしていってよ」


彡(^)(^)「お邪魔します。」

彡(゚)(゚)「って誰もおらんのか」


(´・ω・`)「母さんたちは写真館に行くってさ」

彡(゚)(゚)「そうなんか…。ワイは写真が嫌いや」


(´・ω・`)「でも学校で撮らされたでしょ」


彡(-)(-)「あれは苦痛やった」

彡(゚)(゚)「なんでやつらと一緒に写真を撮らなあかんねん」


彡(゚)(゚)「それに美術の授業!」

彡(•)(•)「組まされた奴の下手くそさはそら酷かった」


彡(●)(●)「あの絵はいつか絶対に燃やしたる!」


(´・ω・`; )「そんな物騒な…」

(´・ω・`)「でもアドルフは人物画を描かないよね」


(´・ω・`)「風景画を描いてるとこしか見たことがないよ」

彡(゚)(゚)「ワイはいつかウィーンへ行くんや」


彡(-)(-)「だから その前にここ…。」

彡(゚)(゚)「リンツの風景をなるべく書き留めておきたいんや」


彡(゚)(゚)「リンツは橋と街道はいいが 建物はアカン!」

彡(-)(-)「昔ウィーンに行った時に見た劇場といったら……」


彡(>)(<)「そら凄かった!」

彡(-)(-)「でもここは田舎や そうそう豪華絢爛な建物は作れん…。」


彡(゚)(゚)「けど田舎特有の自然はある!なんといってもドナウ川の眺めは最高や!」

彡(゚)(゚)「ドナウ川は、古きゲルマン伝説の戦士が戦いに赴く際に使われたんや!」


彡(^)(^)「そう ブルグントの船団や!」

アドルフの語る歴史物語は実に生き生きとしていた


彼の話術はとても洗練されていて、いつの間にかボクは聞き入っていた

そしてだんだんと……。

ボクの頭の中にはドナウ川を下る強大な船団が描かれていた

( ´-ω-` ) .。oO

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