校内の人気者TOP6は超S級美女でスクールカーストの頂点に君臨し続けているがやたら俺に絡んで来る
@kei06
第1話 朝から大忙し
「変な夢みた原因はお前か。」
目覚ましより前に目覚めると横には幼馴染の歌恋がいた。
ったく昨日は自分の部屋で寝てたくせに。
俺のベッドのが寝心地良いから夜中に来やがったな。
「歌恋、起きろ」
俺は歌恋の身体を揺らす。
何故、幼馴染の歌恋が俺のベッドで寝ているのかというと歌恋の父親は俺の母親の幼馴染で今も友好な関係を築いており、進学を機に上京した歌恋を俺の家に預けているからだ。
ちなみに歌恋は俺の一個下。
「おはよ」
「おはよう、遅刻して、監督にどやされても知らないぞ」
まだ遅刻するような時間帯ではないが変な夢を見せられたお返しだ。
「今日、オフ」
歌恋は目を瞑る。
こいつ昨日練習とか言ってなかったか?
「昨日練習ってたぞ」
「そう言わないと起こしてくれないんだもん」
こいつ、舐めてんだろ。
ぶん殴りたい衝動に駆られるが俺は年上だ。
ここは我慢しよう。
いや、イタズラもありだな。
俺はニヤつく。
「なぁ、歌恋、お前昔からくすぐり弱かったよな?」
「うみゃ?」
俺は歌恋に乗っかる。
歌恋は目を開け、よくわからない擬音を発する。
「んんっ…!」
まずは腋からくすぐると歌恋はくねくね動き、声を上げる。
「やめ、やだ...!」
横を向いた瞬間、歌恋の横乳が俺の手に触れる。
俺は思わず、手をどけ、歌恋から降りた。
ーーや、やらけぇ...!
「むぅ、おっぱい触った、遥斗の変態」
見上げる俺を膨れっ面で見る歌恋。
「じゃあ、俺の部屋で寝るな」
だが、ここは俺の部屋。
いくら寝心地が良くても入った歌恋が悪い。
「ママさんに言ってやる」
歌恋は立ち上がり、ドアノブに手をかける。
母親は非常にまずい、いくら幼馴染でも胸を触ったとなれば大事件になる。
「歌恋、やめろ、めんどくさい」
俺は肩に手を触れた。
「じゃあさ、コンビニでプリン買って、朝のデザート」
「わかった」
ニヤける歌恋。
プリンで済むなら安いもんか。
おっぱい代と思えばな。
「ありがと、やっぱり遥斗、優しいね。大好き」
満面の笑みを向け、ウインクする歌恋。
学校の男共が見たら卒倒もんだな。
「歌恋ちゃん、今日はオフだからゆっくり出来ていいね」
「はい、ママさんともゆっくり朝食が食べれて嬉しいです。」
おふくろが作ってくれた朝食を食べていると歌恋とおふくろは楽しそうに話す。
親父の姿が見えないがもう仕事に行ったのだろうか。
「あら、嬉しいこと言ってくれちゃって、ほんと可愛いんだから」
「ホントのことですよ」
可愛いことは認めるが歌恋と一緒になると考えると先が思いやられるにも程というものがある。
歌恋は幼馴染がちょうどいい。
「プリンでも買ってきていいよ、コンビニで。」
「わぁ!ありがとうございます!遥斗のと合わせて、二つだ!」
おふくろはいつも歌恋に甘い。
甘々だ。
「あら、遥くんも上げるんだ。やっぱり可愛いから?」
「違う」
流石に理由は言えないが適当な理由をつけるのもめんどくさい。
「いつも頑張ってる可愛い幼馴染にプレゼントだそうです」
「あら、偉いじゃない遥くん、遥くんも買っていいよ」
「ありがとう」
褒められた。
ありがとう、歌恋。
だが、積もり積もったものがあるからな...
「あ、そうだいっそのこと歌恋ちゃんと恋人になっちゃえば?」
本当に勘弁してもらいたい。
歌恋と恋人になったら甲子園で9回完投するよりも疲れてしまう。
ーー前にスカイツリー行った時、ほぼ1日付き合わされたんだぞ。
もう、嫌だ。
「勘弁して...くれ!?」
「ありがとうございます、ママさん!
私、付き合います!」
俺の左腕を抱きしめ、目をキラキラさせる歌恋。
「どうぞ〜」
「おい!」
満面の笑みで手を振るおふくろ。
おふくろなら息子を守って欲しいものだ。
俺は声を張り上げた。
「遥斗、貴様ァ!」
「親父、いたのかよ!」
仕事に行ったと思われた親父は自室にいたようだ。
というか、早く仕事行けよ、また遅刻するぞ。
「麗蘭ちゃんという人がいながらお前は歌恋ちゃんが好きなのか!」
「麗蘭と俺はそんな関係じゃねぇ!」
九条麗蘭は歌恋と同じく海城TOP6のうちの一人の二年生だ。
ちなみに俺とは一年生の頃から同じクラスで仲が良い。
「遥くん、私のこと嫌いなの...?
あんなに仲良くしてくれたのに...?」
「いつの間に...、親父!」
涙目の麗蘭。
というか、自室じゃなくて、玄関で喋ってたのかクソ親父。
ホント早く仕事行けよ。
「麗蘭ちゃんはトロいお前を迎えに来てくれたんだ!
感謝しろ、このバカ息子!
そして、嫁に貰え!」
お前はまずその飛躍しすぎた考えを改めろ、クソ親父。
「私はいつでもその準備が出来てるよ♡」
微笑む麗蘭。
「修羅場だね、遥君頑張って!ママは応援するよ!」
「早く選べ、会社に遅れる」
「したのはアンタらだ!てか、親父ははよ行け!」
この両親には一般的な思考は出来ないようだ。
俺は諦め、声を張り上げた。
「遥くん」
「遥斗」
目を潤ませる麗蘭と歌恋。
なんとも選びづらい。
「モテる男は辛いねぇ、遥斗」
「姉貴」
まためんどくさい奴が現れた。
てか、下を履けよ。
「で?風夏ちゃんとはどうなの?」
「姉貴、頼むから黙れ」
俺は頭を抱えた。
姉貴は風夏推し。
ちなみに姉貴は大人気ラノベ作家である。
「えぇ、嫌だぁ。
おもしろいんだもん、遥斗の困ってるの
ねぇ、風夏ちゃん」
「遥斗ー!!」
ニヤつく姉貴に視線を合わされ、叫び強烈に睨んで来る風夏。
「風夏、お前いつの間に」
「新聞取り行ったら歩いてたから連れて来た。
ありがとうは?」
お前の仕業か。
「あ、ありがとう、クソ姉貴」
この姉貴、マジでぶん殴りたい。
「誰選ぶ?」
「めんどくさいので全員で」
俺は頭を抱えながら答えた。
「遥斗は私のものだから!
幼馴染は最強だし!」
「歌恋ちゃんにはもっとお似合いの人がいるよ、だから先輩にして、一年生から同クラの私に譲って」
「九条先輩の方が遥斗より良い人見つけられますよ、だから譲ってください」
俺の両腕に抱きつきながら睨み合う歌恋と麗蘭。
ちなみにこの二人は同じ女子野球部の先輩後輩にして、バッテリーだ。
「遥斗、中学からずっと同級生の私のがいいよね?」
「おっぱいが6個ね、遥斗」
背中に抱きつき、耳元で囁く風夏とまだニヤつくクソ姉貴。
「とりあえず、行くぞ」
「うん!」
俺はため息を吐き、答えた。
歌恋達は付いてくる。
今日も一日大変そうだ。
────────────────────
各キャラプロフィール
椎名遥斗
1.身長体重
180センチ、76kg
2.誕生日
6月10日
3.血液型
O型
4.星座
ふたご座
5.クラス
2ー2
6.部活
野球部(幽霊部員に近い)
7.趣味
特にないため人に合わせる。
8.好きな食べ物
焼肉
経歴
小中と日本代表に選出され、数々の野球関係者から将来は確実にプロ、世代No. 1左腕、十年に一度の天才、日本の宝とまで言わしめた超ド級の天才投手であり、甲子園常連の強豪校から数えきれないほどスカウトされ、名門海城高校に入学するとトントン拍子に甲子園優勝投手に。
しかし、夏大会決勝後、不慮の事故で足を故障し、
投手生命を絶たれた。
九条麗蘭
1.誕生日、星座、血液型、出身
6月3日生まれ、双子座、O型、東京
2.クラス
2ー2
3.性格
黒のロングでノリが軽く、性格は天真爛漫。
遥斗の事が大好き
4.身長体重
168cm、59kg
スリーサイズ
92/67/88
5.部活
女子野球部
投打
右投左打
ポジション
捕手
6.趣味
遥斗のすることならなんでも、野球観戦
7.好きなもの
野球、遥斗、友達
嫌いなもの
チャラ男
8.好きな食べ物
マグロ、サーモン(炙り)
嫌いな食べ物
パクチー
柊歌恋
1.誕生日、星座、血液型、出身
8月25日生まれ、乙女座、O型、神奈川
2.クラス
1ー1
3.美しい薄いオレンジ色の艶のある髪の毛をポニーテールに結き、常にギャルっぽい口調を放っている超絶生意気な遥斗の幼馴染。
リトル時代から遥斗と共にプレーし、高校も遥斗がいる海城を選んだ。
気が強く、先輩でも間違えていると判断した場合は普通に言い返す。
そのため先輩と意見が対立する事が多々あるが歌恋には素直な一面や先輩を立てる一面もあるため、エースを筆頭とした海城一軍投手陣の先輩から可愛がられており、海城の絶対的エースは歌恋だろうと言われている。
4.身長体重
173cm、80kg
スリーサイズ
87/64/92
5.部活
女子野球部
ポジション
投手
投打
右投右打
6.趣味
ピッチング、遥斗とデート
7.好きなもの
野球、遥斗
嫌いなもの
遥斗といれない時間
8. 投手データ
最高球速140km/h
球種
ストレート、ツーシーム、カーブ、スライダー、フォースラ、縦スラ
球威S制球CスタミナA
捕球B、スローイングC、肩力B
9.好きな食べ物
ハンバーガー
10.嫌いな食べ物
パクチー
一ノ瀬風夏
1.誕生日、星座、血液型、出身
9月18日生まれ、乙女座、A型、東京出身
2.クラス
2ー2
3.性格
柔軟な思考を持ち合わせる海城きっての才女。
綺麗な水色の髪を靡かせると良い匂いがすると評判。
4.身長体重
166cm、59kg
スリーサイズ
81/65/85
5.部活
バスケ部
ポジション
シューティングガード
6.趣味
読書、遥斗と話す時間、カフェ巡り
7.好きなもの
遥斗、本
8.苦手な物
虫
9.好きな食べ物
サラダチキン
10.嫌いな食べ物
ふりかけ
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます