国宝級の職人が死ぬ間際に願いをしたら異世界に

のほほん太郎

第1話

かつて人間国宝と言われ機械加工の

職人の間で加工の神もしくは

マニシングマイスターと言われた

男がいた。

名は鋼順次と言い現在80歳である。

だが男は病院のベットで

横たわっていた。

自分の死期が近い事は薄々

わかっていた。

病気ではなく俗にいう老衰であり

ベットから起き上がることも出来ず

寝たまま死を待つばかりである。

そんな時に彼は思った。


「ああこのまま死んでしまうのか?

人間いずれは死ぬ。

それは仕方がない事だがこの技術を

誰かに継承したかったなあ?」


そう思いながら死を待つ鋼順次は

寝ている時に夢を見た。夢の中に

一人の老人が現れてその技術

埋もれさせるには惜しいから

異世界に転生してみぬか?

転生したら新たな体を

授けようどうじゃ?と言われた。

夢の中であるのに藁をつかむような

気持ちで順次は転生させてほしいと

いった。


「その願い」確かに受けたぞ。今から

お前は死に新たな世界に行き生まれ

変わるのじゃ」


その後病院で鋼順次は息を引き取った。

享年80歳であった。

鋼順次が行った後にどこからか声して

神にこう言ってきた。


「頼む神よ我々も転生させてくれ

頼む」


非常に熱のこもったその願いに神は

「汝らも転生させてやろう特別じゃ」


こうして鋼順次の後を追うように

転生したものたちはいったい?

その後元の世界ではちょっとした

騒ぎが起きていた。

加工の神マニシングマイスター鋼順次

亡くなる。加工職人たちはその死を

悲しんだ。

そしてその葬儀には多くの職人たちが

参列した。

それを見ないまま異世界に旅立ち

転生する鋼順次にはどのような生活が

待っているのか?

そしてその後を追ったものたちは

どのようにかかわるのか?

まだ先は見えない。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る