Sonarライフ

冬青ゆき

プロローグ

死にたいだなんて、冗談でも口走ったことはない。なのにまさか、こんなトンデモナイ事になるなんて、欠片も想像がつかなかった。

ナニがあったのかって?


結論から簡潔に説明すると、私は神とやらの不手際でこの世から抹消されたのだ。

…本当にもう、理不尽にも程がある。



両親と折り合いが悪かった私は、高校を卒業して就職の内定を貰うと同時に実家を出た。

元々互いに良く思っていなかったところ、将来設計で意見が徹底対立したのだ。

対話する機会を設けたけれど…両親の独断思想と意見の押し付けを受けた私は只々愕然とした。

両親が望むのは、個人的意見の禁止。

および年功序列の徹底・従属。

愕然どころか、真面目な顔で云った両親に私は悪寒すら覚えた。

だって、可笑しな話ではないか!

云億もいる人の思考が、みな同じな訳もないだろうに。なぜそんな傍若無人な暴言が吐けるのか、意味が解らない。

なにが正しいかも理解していないその癖、両親は自分達の意見が至高のものとも言及した。

そしていびつなヒエラルキーを鼻にかけ、まともに話もさせず、私の意見が誤りであると詰ったのだ。

 

なぜ、解ってくれないのかと感情を剥き出しにしたけれど、両親はそれも気に食わないようで

勘当だ絶縁だと大喧嘩の末に追い立てられ、半ば飛び出すように、私は生家を離れた。

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