思考能力実験 ~イメージバトルロワイアル~
火炎焔
プロローグ 世界五秒前仮説
思考、それは人によって多種多様の存在。
ならば、想像する能力だけで殺し合うならば誰が最強であろう、そう上位存在は考えた。
世界中から想像力に自信のある人間達、それを集めるための各国予選。これはその一番目、日本予選の記録である。
上位存在達は、想像力に自信のありそうな八人の存在の脳内に語りかけた。
ルールはご覧の通りである。
・開催地は参加者が決まった五秒前に上位存在によって作られた仮想の日本
・その仮想世界には現実のように生活する人間が一億人存在する(通称NPC)
・参加者達はその仮想世界としての戸籍、現実世界と同じ住所が与えられている
・ただし、現実世界と同じ人間は参加者達以外存在せず、
・参加者達はその仮想日本のランダムな位置からスタートする
・他の参加者達の位置は伝えられない
・他の参加者達の身辺情報も伝えられない
・これにより参加者達は誰が他の参加者であるかわからない状態である
・この世界の日本から出ることは不可能である
・全員に配られる能力は唯一つ『自分が想像したことを実体化させる能力』
・『自分が想像したことを実体化させる能力』を使って参加者達で殺し合う
・自分が想像することのできる超能力的能力(瞬間移動等)は全て使うことができる
・主な例を挙げるなら、物質・人物の創造である
・ただし、元から存在する物質・人物に直接的な変更(消滅含む)を加えることは不可能である
・他人の創造した物質にもそれは適応される
・既存の概念の変更も不可能である
・抽象的すぎる物質・人物は作りだすことができない
・ある程度の認識があるならば、作り出す物質・人物は運営が自動で補足する
・自身の創造した物質・人物の変更、消滅は可能
・自身の変更は可能、ただし不老不死になることはできない
・それに加えて、自身の人間という形を著しく変更することもできない
・自我を自分が創造した人間に移したりすることも可能である。ただし本体は最初の自分であり、その自身が死んだら負けである
・創造、変更したものを透明にすることはできない
・この能力は自分の視界か、千里眼で見えたところにしか発動できない
・不特定多数の人間に注目して攻撃することはできない。誘導攻撃のターゲットは絞らなければならない
・自分と自分が生成した人間以外の人間の半径50cm以内に物質を生成させることはできない(変更は可)
・死亡した人物(NPC含む)は、その世界から消滅する
・参加者が死亡したとき、その参加者が創造した物質・人物は全て消滅する
・参加者はこの世界にいる間、死ぬまで意識を失うことができない
・自分の時間の感覚も変更させることができない
・参加者はこの世界にいる間、食事の必要はないが、食事を取ることはできる
・参加者が一人死ぬ度、脳内に残り人数がアナウンスされる
・最後の一人生き残った人物は、世界大会に進出するか棄権して元の生活に戻るか選べる
・世界大会に優勝すると現実世界で全知全能の力を手にする
さて、上位存在達はそれぞれの眼鏡にあう八人を見つけたらしい。
全員が全員『自分の思考の実現化能力』
――さあ、殺し合おう。
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