散歩できるシニアになる方法(01)

ケアマネのFさんは、

まずは義母の普段の様子を聞きたがりました。

足がヨロヨロしているとか、

すり足であることを夫婦で説明。

ソファに寝っ転がって本を読んでいたり

正座が出来ない話もしました。


毎日、病院で習ってきた体操も

午前と午後にやるという義母。

だけど散歩はなかなか出来ません。


30分かけて状態が判ってきたリハビリ専門家Oさんは、

義母を椅子に座らせて

立ってもらったり腰を下ろしてもらったり

足のあげのばしをしてもらったりして

筋力をチェックします。


義母はずーっとだんまりだったけど

内心、どうなんだろう。

目標をどうしますか、

と聞かれて

「せめて散歩は出来るようになりたい」

って言ってたので

今までみたいに「死にたい」なんて

言わなくなって良かったのですが……


ひととおりチェックが終わり

義母に具体的なアドバイスが始まりました。


(以下 Oさんのアドバイス)


まあ僕リハビリ専門職なのでこう傍目から外側から見て取れるようなところで 判断をして行くというものになるんですけれども、今僕が持っている感触はやはり筋力はつけた方がいいだろうと言うところと


もう一つがですね


体重が重心が後ろそりなんですね。もう少しこう前方のほうも行かないとバランスが取れにくい。転倒するときは尻もちするだろうなと思います。体重が少し後ろにかかっているんです。


立ち上がりのときにおそらくですね、太ももは立ち上がるだけの筋力はあるんですけれどもそれで重心が後ろに乗ったまま腕を使って立ち上がるというような癖がついているかなと思ったんですね。


 もう少し前にいった方が良いだろうなと。前が重心になっているので当然階段が難しくなってくるんじゃないでしょうか


(以上、Oさんのアドバイス)


それで夫が、義母が

杖を突いてもじゃまだというから

困っている、

スーパーでカートを押して歩いているのは

喜んでやってるから、

おしゃれな手押し車はどうだろうと申しますと、

「それはいいですね!」





  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る