義母、消失事件(後編)
警察と聞いていろいろ考えてしまったわたし。
呼び出しは、もう3回目になりますが、
一向に反応がありません。
もう帰ったのかもしれない。
インフォメーションの方に 義母の特徴を伝え、
自分のスマホ番号を教えて
そのまま帰って行こうとしたときでした。
帰りのバスの中でTELが鳴りました。
「玄関で 待ってますよ」
受付の声でした。
よくよく 聞いてみると
義母は杖が邪魔で
エスカレーターに乗れなかったらしい。
3階まで這うように行って、
そこにいるはずのわたしを探したけど
見つからなったと義母。
それを受付が見つけてくれたのでした。
やっぱり 館内にいたの です。
やっと巡り会えた。
力がどっと失せました。
「これからは、どんな時も携帯を忘れないでね」
わたしが言うと、義母はしれっとして言いました。
「でも重いもん」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます