紙の本、読んでないなぁ。(仮)

宮草はつか

1冊目 『限りある時間の使い方』

『限りある時間の使い方』

オリバー・バークマン著 高橋 璃子訳 かんき出版



2023/01/24/読了


「小説のフォローがどんどん溜まっていく……」

「時間がある時に読もうと思うのだけれども、全然読めない」

「今日は休みのはずなのに、何もしていない自分が嫌になる」


 そんな悩みに悶々としていたここ最近、出会った本。(兄が買ってきて放置していたのを奪って読み始めました。)


 よくあるタイムマネジメントの指南書ではなく、私たちが普段捉えている時間そのものの考え方に、一石を投じる内容となっています。


 文章は正直、難解というほどではないけれども、わかりやすいというほどでもありません。


 しかし、時間に対する考え方、そして人生に対する考え方に、新しい角度の見方を提示してくれる内容は、読んでいてとてもエキサイティング。(ある人が推理小説で読む手が止まらない興奮を味わうように、私は自己啓発本を読んでたまらない刺激を味わっています。)


 読み終えて思ったのは、「諦める」ことの大切さでしょうか。限りある時間の中で、やりたいことがすべてできるというのがそもそも誤った考え方なのかもしれない。「諦める」という言葉は、マイナスな意味に捉えがちですが、いったん現実を受け入れて、その先へと踏み出していく心強いメッセージであると感じました。


 時間に振り回されていると感じている方、淡々とした日々でなにがしたいのか見失いつつある方、やることリストが溜まってどうしようもない方などにオススメしたい一冊です。


 ふぅ、今回も楽しい読書体験でした。

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