徒然草をちょいとリスペクトいたしまして~2023年版
鶴崎 和明(つるさき かずあき)
第1話 KAC2023を終えて(3月17日)
後書を別の作品で書くのはいかがなものかと思うが、それに合わせて尻切れトンボに終わった過去の作品を改題して再開するのもおかしな話である。
続けて書こうかと思わないでもなかったのであるが、前作が小説でないにも関わらず無駄に長くなりすぎた。
これを続けていくのは探すのが面倒……ではなく、ご覧いただく方にも面倒だろうと思い、年ごとに分割することとした。
月ごとに分割できるほど書くことはなかろうと高を括っているのだが、本格的に書くのを再開するようであれば、章ごとには区切るかもしれない。
それにしても、今年もまたカクヨムの周年イベントはエッセイで乗り切った。
一昨年にジャンルが被らぬように書いたのが嘘のようで、あまりに手が回らぬという情けない理由で逃げを打ったようにしか見えない。
得意な文体で書けるためあながち間違いではないでもないのだが、今年に関しては字数制限を見た瞬間に今回の形式で書こうと心に決めた。
八百字弱というのは原稿用紙二枚とほぼ同じであり、これは私が高校時代から書き続けてきたエッセイとほぼ同じ条件である。
楽をしていたと言われればそれまでであり、確かに書き慣れるまでは短い方が楽ではあったのだが、長く書くようになってからはその字数に合わせるのが至難となった。
書き込みたい内容は多く、その一方で短歌を挿入するという変わった形式であるため、字数制限が厳しい。
カクヨムでは制限が字数となるためそこまで気にする必要はないが、原稿用紙上であれば、改行まで考慮する必要があるためなかなかに頭を使わされたものだ。
今は慣れたのでさらりと書けるようになった――ということができれば格好がつくのだが、実際には駆け出しの頃に毛が生えた程度でしかない。
さて、七つのお題に沿って書いた七つの話を振り返ると、第一段の「本屋」にまつわる話はいかにも平平凡凡であった。
本屋が出会いの場であるというのは使い古された考えであり、それを大上段に構えて書いてはまだまだである。
私としてはサゲを意識することができた第二段の「ぬいぐるみ」と最後まで同じ諦観で書き続けられた第三段の「ぐちゃぐちゃ」の話が及第点ではなかったかと考えている。
第四段の「深夜の散歩で起きた出来事」はやや
時にこうした話を書きたくもなるのだが、慣れぬシモの話は止めるべきであったのかもしれない。
第六段の「アンラッキー七」はエッセイとして料理しづらい題材であり、某赤いコンビニに犠牲となってもらい、駄洒落で締めて逃げを打った。
そして、第七段の「いいわけ」は平仮名であったこともあり、まずは「言い訳」と「
そこで「いいわけ」という地名がないかを探してみる。
「
結果として、第一段に被せるような形で私の「言い分け」を題材に書き上げ、執筆の長距離走を終えた。
私事により久し振りの執筆となったが、筆がのるようになったのは、六段辺りからではなかったか。
二年ほど思うように書けず、ここ半年はほとんど書けぬ日々を送ってきたが、やはり書くということがそのまま動機とやる気に繋がるのだと確信する。
次年度は創る時間を増やせそうだと思いながら、これを昨年度も思ったはずではと思い返して苦笑しつつ、本日の締めとしたい。
せめて放置されている長編三作品の一つは目途を付けられる一年にしよう。
【食日記】
朝:メンチカツバーガー
昼:鴨出汁蕎麦カップ麺、ツナマヨおにぎり
夜:メンチカツ、春巻き二本、焼きうどん、ウィスキーお湯割り4
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