制作裏話(Cルート)

「元々メタフィクションばかり書いてきたので、自分の中では得意のパターンの一つでしかないです。当たり前の話ですけど、嘘みたいな本当の話と、本当みたいな嘘の話を同じようなテンションで書くと、どっちがどっちかわからないですよね。それをやってるだけです。たまに、『どう考えても嘘だろ』という話が混ざっていても、それはそれでいいんです。2ストライクからわざと一球外して高目にボール球を投げるのと一緒ですね。次の低目の球がストライクかどうか、前の球の残像に惑わされて怪しく見えてくるわけです」

「それぞれの章のどのエピソードが本当でどのエピソードが嘘なのか、絶対に当てられないと思いますよ。『うそはうそであると見抜ける人でないと(掲示板を使うのは)難しい』という名言がありますけど、まあ、無理ですよ。本気で騙す気の人間の嘘には絶対に騙されます。騙されないのは、最初から何も信じない人間だけです。『俺は最初から嘘だと思ってた』というマウントをとるためには、全部疑っていたことにするしかないでしょう。まあ、『嘘みたいな本当の話』を嘘呼ばわりすることには同情の余地がありますし、特段のリスクもないので、全部本当だと頭から信じるより、全部嘘だと疑ってかかるべきなのかもしれません」

「『カフェ巡り』は、七割本当、三割嘘、という感じです。どこが嘘なのかは、今はまだ秘密です」

「『AIであるとはどのようなことか』は、ほとんど嘘です。自分で書き直した部分が多くなりすぎて、AIが書いてきた文章は、自分が恐怖を感じた部分のエッセンスくらいしか残ってないです」

「『死神の投げ銭』は、ほとんど本当です。自分が当該配信者のチャンネル登録者でなかった、というどうでも良い部分だけが嘘です。結構熱心なリスナーだったので、彼女が消えてしまったことは痛恨でした」

「『悪人なら死んでも良い』は、半分本当、半分嘘です。章タイトルは座右の銘にしたいくらい気に入っていますが、公の場で口にすることは一生無いと思います」

「『フェイクドキュメンタリー』は、七割本当、三割嘘です。『カフェ巡り』のNの実名を指摘してきた人間は現時点でまだいません」

「『続・カフェ巡り(予告編)』は、八割本当ですが、残りの二割も嘘とまで言えない感じです。詳細はまだ秘密です」

「『雑草という名の草はない』は、ほとんど本当です。アプリが特定できそうなので、丸ごと削除するかもしれません」

「『嘘を知らない女』は、ほとんど嘘です。自分は別シリーズのエッセイの中で結婚していることになっており、そこを疑ってかかる人間はいないということを利用した一番の大仕掛けになっています。妻は存在しません」

「『悪夢を見る薬』は、半分本当、半分嘘です。副作用に悪夢を見る薬が存在するのは本当ですが、それが原因で悪夢を見たことはありません。娘は存在しません」

「『原則非公開の統計情報』は、ほとんど嘘です。数字をいじっている時点で、何の意味もない文章です」

「『現実は小説じゃない』は、ほとんど本当です。現実は小説ではありません」

「『小説は現実じゃない』は、ほとんど本当ですが、大きな嘘も書かれています。確かに小説は現実ではありませんが、妻は存在しません」

「『爆走ライオン爺さん』は、ほとんど嘘です。人間の老人はライオンではありません」

「『常軌』は、ほとんど嘘です。作品の後半に意味のないランダムな空白を残すわけがありません。どうせ誰にも解読できるわけがない謎解きのための伏線です」

「『制作裏話(Aルート)』は、半分本当、半分嘘です。読者を混乱させるためだけに作為的に書かれた文章です」

「『制作裏話(Bルート)』は、半分本当、半分嘘です。読者を混乱させるためだけに作為的に書かれた文章です」

「『制作裏話(Cルート)』は、ほとんど嘘です。読者を混乱させるためだけに作為的に書かれた文章です。特に、各章の本当と嘘の割合に言及した文章に信憑性はなく、読者を騙す意図しかありません」

「『制作裏話(Dルート)』は、害です。公開前に削除済みです」

「『    』は、まだ存在しない章です」

「『      』は、まだ存在しない章です」

「『        』は、まだ存在しない章です」

「『  』は、存在しない章です」

「『〈  〉は、存在しない章です』は、存在しない章です」

「あとは、これ見よがしに意味のない空白を残して完成です」


 




    


  




  








                              





                                                   


          


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