第17話
それから4日後であった。
あいつの家を飛び出したアタシは、丸亀の女子高時代に仲良しだった知人からの紹介で
それでもまだ生活費が足りないので、
一定の金額がたまったら、違う
たとえあいつがあやまりたいと言うても、アタシは一切受け付けない!!
あいつは、待遇面が悪いことを理由に自己都合でヒョウゴウェルネスダイレクトの工場をやめた。
深江さんが紹介していただいた事業所への再就職を断り続けた。
それから数日後に、あいつのは深江さんからの紹介で
転職先の製造工場は、大阪に本社がある大手食品会社からレトルトパウチカレーの委託製造している工場で、深江さんのおじさんが経営していた。
あいつは、再就職した日から働き始めた。
与えられたお仕事は、前と同じで段ボールの折りたたみと段ボール箱に製品を箱詰めにして行く仕事である。
8月3日のことであった。
ところ変わって、あいつが勤務している製造工場にて…
仕事場では、従業員さんたちが段ボールの折りたたみと出来上がりの製品を段ボールに箱詰め作業に取り組んでいた。
昼休みを告げるサイレンが鳴った。
従業員さんたちは、休憩室に向かった。
ところ変わって、休憩室にて…
従業員さんたちは、青いキャリーに入っているお弁当を取り出した後、空いている席に座った。
あいつもお弁当を取ろうとしたが、取らなかった。
その後、空いている席にひとりぼっちで座った。
この時、深江さんがお弁当を持って休憩室にやって来た。
深江さんは、心配そうな表情であいつに声をかけた。
「ごんぞうさん。」
「何なのだよあんたは!!」
「どうしたのだね…私はごんぞうさんと一緒にごはんが食べたいのだよ〜」
「そんなことしてどうしたいのだよ!?」
「どうしたいって…こずえさんと離婚した後の人生設計について話し合いをするのだよ〜」
「あんたはファイナンシャルプランナーかよ!!」
「困ったな…」
深江さんは、あいつが座っている向かい側の席に座った。
深江さんは、お弁当のフタをあけながらあいつに言うた。
「ごんぞうさん…お弁当食べないの?」
「いらねーんだよ…」
「どうして食べんのぞ…おいしいオカズがたくさん入っているのだよ…きょうのお弁当の中には…ごんぞうさんの大好きなトントロの串カツが入っているのだよ。」
「いらねーものはいらねーんだよ!!ボケ!!」
あいつは、より強い口調で深江さんに怒鳴りつけたあと、怒った声で言うた。
「オレ、大失敗した!!どーしてくれるのだよ!?」
「ごんぞうさん…」
「オンドレが待て待て待て待て待て待てと言うたからオレは婚期を逃した!!…何だよあんたは!!心のそこからあやまれよ!!」
「あの時は、ごんぞうさんのおとーさんの
「それはどういう意味や!?」
「どういう意味って、ごんぞうさんに新しいお仕事を教えてあげようかと思っていたのだよ…」
「ふざけるなチンピラ!!」
あいつは、深江さんを怒鳴りつけたあと、休憩室から出て行った。
その後、気に入らない男性従業員さんに殴るけるの暴行を加えた。
深江さんは、ものすごくつらい表情で『ああ、なさけない…』とつぶやいた。
その日の夜10時頃であった。
アタシがバイトしているファミマに深江さんがやって来た。
深江さんは、アタシとあいつが離婚したことをひどく心配していたので、今後どうしたいのかとアタシにたずねた。
アタシは、深江さんに対して『帰ってよ!!』と言うて怒った。
アタシは、駐車場にあるゴミ箱の整理をしながら深江さんに言うた。
「深江さん!!アタシはあいつの家とはコンリンザイ仲直りしないわよ!!そんなことよりも、アタシはね今バイト中よ!!用がないのであれば帰ってよ!!」
「こずえさん…こっちはものすごく困っているのだよ…こずえさんが家出したのでごんぞうさんのおとーさんとおかーさんがゴハンを作ってくれる人がいないと言うて困っているのだよ…」
「イヤ!!拒否するわよ!!」
「こずえさん…本当にごんぞうさんのおとーさんとおかーさんが困っているのだよ…」
「ますますはぐいたらしいわね!!あいつと義母は、アタシのことをクソ以下の女だと言うてボロメタに言うたのよ!!それが急に事情が変わったけん困る困るだなんてむしがよすぎるわよ!!」
アタシは、ひと間隔おいてから深江さんに言うた。
「深江さん、アタシは一定の金額がたまったらねよその街へ行くから…ぶっちゃけた話だけど、アタシは結婚に向かないやさぐれ女よ!!やさぐれ女のアタシに決まった男はいらないわよ!!」
「こずえさん…」
「あのね!!アタシの人生はアタシだけのものよ!!勝手にいじくらないでよ!!」
「分かっているよ…こずえさんの人生設計をいじったことについてはあやまるよぅ〜」
「だったら自由にさせてよ!!」
「分かっているよぉ…」
「だったらおわりにしてよ!!」
「分かっているよぉ…だけど…こずえさんはさきの大震災でおとーさんとおかーさんを亡くした上に
「ますますはぐいたらしいわね!!よくも震災孤児のアタシをブジョクしたわね!!」
「してないよ~」
「あんたはアタシに『震災孤児はひとりで生きて行く力がない』と言うたから思い切りブチ切れているのよ!!」
「そんなことは言うてないよぉ…」
「あんたは、アタシになにを要求しているのよ!?」
「私は…こずえさんに幸せになってほしいのだよぅ…」
「ますますはぐいたらしいわね!!あんたは女の幸せと言うたら、結婚して子供を産み育てることしか知らないのね!!」
「こずえさん…私には娘がいるのだよ…もうすぐ36歳になる娘がいるのだよ…お見合いがまとまらないので、ものすごく困っているのだよ〜」
「フン、そんなんしらんわよ!!それはあんたがオタオタオタオタおたついてばかりいるからまとまらないのよ!!」
「こずえさん、36歳を過ぎたら結婚相手の条件がさらに悪くなるのだよ〜」
「帰ってよ!!帰ってと言うたら帰ってよ!!」
「このままでは帰ることが出来ないのだよ…」
「ますますはぐいたらしいわね!!店に居座る気であれば、
「こずえさん、落ちついてください…ごんぞうさんともう一度話し合ってください…ごんぞうさんはこずえさんにあやまりたいと言うてるのだよ…」
「イヤ!!拒否するわよ!!」
「こずえさん…」
「ふざけるなダンソンジョヒ主義者!!ストーカー!!ゲジゲジ!!ミズムシタムシ!!インキンタムシ!!インポ!!アタシはあんたがあいつの家とグルになってアタシにストーカーしたことを怒ってるのよ!!帰ってよ!!帰ってと言うたら帰ってよインキンタムシ!!」
(ガーン!!)
「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
思い切りブチ切れたアタシは、右足で深江さんのまたくらを激しくけとばした。
その後、ゴミ箱の整理を再開した。
アタシは、あいつの家に対するうらみつらみをより一層高めたと同時に男ぎらいがさらにひどくなった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます