もう聞きました? カクヨム・アニバーサリー・チャンピオンシップの最後のお題

ViVi

つまり、どういった字を当てる解釈をしても

「ねえ、もう聞きました? カクヨム・アニバーサリー・チャンピオンシップの最後のお題。“”ですって」


『ふうん。漢字じゃなくて、あえてのひらがな表記ってことは、“ひらいている”ってことで――つまるところ、どういった字を当てる解釈をしてもね』


「まぁ、おそらく、このお題を投稿したひとも、そういう意図だったのだとは思いますけれど……、あんまりがましいアプローチは、お題回収としては、すくなからず美しさに欠けるとは思いますよ? ほどほどにしてくださいね」


『おや、心外。わたしを何だと思ってるの? そんな心配なんかしなくたってど、けっこういろいろ、“いじり甲斐”のあるお題ではあるから、どういうふうに料理するか迷っちゃうかも』


「そういうスタンスだから、心配というか、なんというか恐れているんですよ。毎回やりたい放題じゃないですか。これまでの所業を思い出してください。“吾輩は猫である”のパロディといい、脳が筋肉になったとしか思えないパーティー追放劇と……のわからないものばかり投稿してきた前例を、まさかここにきて忘れたとは言わせませんよ」


『なにをいうかと思えば……はあ、そんなことをわざわざ説明しなきゃいけないだなんて……――? がちがうのよ、ふつうにショートストーリーを書くのとはね。なにせ、八百字弱からたかが数千字くらいの掌編とはいえ、正味二週間そこらのあいだに、今回を入れて七本もお題を消化しなきゃならないんだから。多少なり、飛び道具も必要になるってものだわ』


「だれに矯正されたわけでもないっていうのに、まるでノルマみたいな物……。前――リワードでおごってくれるっていう約束がなかったら、付き合ってませんよ。こんな身勝手なネタ出しチャットには……」


『あらあら? そんな反抗的な態度をとって? 反故にするわよ?』

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もう聞きました? カクヨム・アニバーサリー・チャンピオンシップの最後のお題 ViVi @vivi-shark

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