#1
「それじゃそろそろ帰ろっか」
恋衣ちゃんと2人で夏の海を大いにマンキツした。マンがキツキツで気持ちよかった。ナニの話やねん。ナニの話です。
気がつけば夕方。
夏、海、浜辺、夕陽をバックに背負うカップル。とてもロマンティックのエロティック。ここでもう1発イタしたいところではあるが、昼間、散々ヤッたからね。流石に我慢しようね。
「ホノカくん……帰る前にちょっと寄りたいところがあるんだけど、いいかな?」
むぎゅりと俺の腕を抱きしめ、そのデカパイで腕を挟み込む。さらにはウルウルと瞳をうるわせ、上目遣い。あざとい。実にあざとい恋衣ちゃん。
「いいよ!」
「わーい!」
当然、即答した。
恋衣ちゃんに連れられて着いたのは、これぞ日本建築!と言った感じの老舗旅館だった。
「2人で予約していた鈴木です!」
「ようこそお越しくださり、ありがとうございます。鈴木様ですね。お待ちしておりました。それではこちらにどうぞ」
着物姿の中居さんの案内で部屋に通される。
広々とした和室に、なんと部屋には個別で露天風呂までついていて、これで人目を気にせずぬっぽり2人でお風呂を楽しむことが出来るようである。ヤリたい放題だね!最高か。
しかし、だ。我々はもう帰るところだったわけで、恋衣ちゃんはこんなとこに来て一体何をするつもりなんだ……!わからん……!サッパリわからん……!(ギンギン)
「恋衣ちゃん、これは……」
「まって!ホノカくんまって!ここは一旦落ち着いて状況を整理しよ?」
「うん」
「今度みんなで温泉旅行に行くよね?」
「そうだね。楽しみだね」
「でしょ?それでね。恋衣ちゃんはね。その旅行に行くなら下見とか予行練習とか必要だと思うんだ!」
「確かに……!それは盲点だった……!」
「もう!ホノカくんったら!そういうとこ気を回さないとダメだぞ?」
「ごめんね恋衣ちゃん……俺、混浴露店肉風呂で気持ちよくなることしか考えてなかった……」
「そうだと思ったからホノカくんの為に、こうして下見と予行練習をさせてあげようと思って旅館に連れてきてあげたのです!」
「流石、恋衣ちゃん!出来る女!よっ!日本一の美少女!スーパーアイドル!可愛い!好き!愛してる!結婚して!」
「いいよホノカくん!もっと!そういうのもっと頂戴!恋衣ちゃんをもっと褒めて褒めて!」
「最もアヘ顔ダブルピースが似合う女!ちんちん大好きドスケベ淫乱メスガキ!即堕ちよわよわクソザコポンコツメス豚!可愛い!好き!愛してる!結婚して!」
「う、うん……?褒めてる?それ褒めてるのかな?」
「褒めてるよ!ざーこざーこ!」
「やっぱ褒めてないよね!?」
「うるせぇ!褒めてるって言ってんだろ!オラッ!オラッ!」
「ぶひぃっ……!」
◇◇◇
食前のデザートから頂いた後、部屋に夕食が運ばれてきた。テーブルの上に並べられた美味しそうな料理の数々を恋衣ちゃんと一緒に召し上がる。
「はい、あーん」
「ぱくっ!うん美味しー!」
当然の様に恋衣ちゃんを抱き抱えてイチャイチャしながら食べさせてあげる。
「あっ、ちょっと口元汚れちゃったねー」
「えー、ホノカくーん。綺麗に、して?」
「ぺろぺろ」
「ちゅぱちゅぱ」
「美味しいね、恋衣ちゃん」
「うん。とってもオイシイ」
2人で仲良く夕餉を楽しむ。このブタ料理が超うめぇ。いくらでも食べられちゃう。
「ところで恋衣ちゃん、この中の料理だと何が美味しい?」
「やっぱりホノカくん……かな?」
「今、そういうのいいから」
「あっ、ハイ」
「それでどう?」
「うーんっとね。この豚の角煮とかいいかも!」
「なるほど共食いね。それなら今度作って食べさせたげるね」
「わーい!……でもねー。なんて言うかね。どれもこれも美味しいは美味しいんだけどね。いつも食べてるホノカくんが作ってくれたヤツの方が美味しいかなって」
「それは嬉しい。まあ、いつも作ってるのは恋衣ちゃん専用に味付けしたヤツだからね。それで差が出てるんじゃないかな」
「なるほどなー。ぼくの味覚も全部ホノカくんに知られちゃってるんだねっ」
「恋衣ちゃんの事ならなんだってわかるよ?」
「ホントにぃー?それじゃぁぼくが好きな人は誰でしょーかっ?」
「俺っ!」
「せーかいっ!正解したホノカくんにはぼくからご褒美がありますっ!ホノカくんだいしゅきーっ!ちゅーっ!」
「俺も恋衣ちゃん大好きだよ!」
ちゅっちゅっ。
ストッパーが居らず、ツッコミ役も居ない2人っきり。これでもかってぐらいイチャイチャしてやった。
「ぼくばっかり食べててホノカくんあんまり食べてなくない?食べなくてだいじょーぶ?」
「俺はあとからブタちゃんをいっぱい食べるから大丈夫かな」
「いやんっ!ホノカくんにいっぱい食べられちゃうっ!でもね。ホノカくん。別にあとからじゃなくても今食べちゃってもいいんだぞ?」
挑発するような視線を送ってくる恋衣ちゃんは自分の胸元を僅かにはだけさせ、さらにそこからおしてあげて強調する。そうして出来上がった谷間にべちゃりと冷奴の欠片を乗せてみせる恋衣ちゃん。
「ほらっ!白くて柔らかくてふわっふわっのおとーふだよっ?食べてっ食べてっ!」
「いただきますッ!」
「めしあがれっ!ーーひゃんっ!」
白くてスベスベのおとーふにしゃぶりついた。バリうまっ!うめぇ、うめぇ。こんな美味しいおとーふ初めて食べた。舌触り、柔らかさ、重量感。全てが最高だ。
全部まるっと食べ尽くさんとばかりに夢中になっておとーふをしゃぶって味わい尽くす。
「ご馳走様」
「んっ……ぼくのおとーふ美味しかった?」
「おかわりある?」
「そんなにおとーふ気に入っちゃった?しょーがないなぁー!はいっ!おかわりだよ?」
「いただきますっ!」
おかわりも頂き、豆腐より緩い脳みそでもって恋衣ちゃん豆腐を堪能した。理性?そんなものは腐って溶けて耳から流れ出た。
「ホノカくんがいっぱい食べてるの見たらぼくもまたナニか食べたくなってきちゃったなぁ」
「次はナニ食べる?」
「そうだなぁ……次はきのこ料理……マツタケとか食べたいかな?」
「この時期にマツタケなんか無いよ?」
「ホントにぃ?ホノカくん隠し持ってたりとかしない?ほらっココに、とか?えいっえいっ!あっ……!ほらぁホノカくんこんなところにマツタケ隠してたぁ!」
「くっ!バレたか!」
隠していた季節外れのマツタケが恋衣ちゃんの手によって暴かれてしまった。くっ!こんな簡単に見つかってしまうなんて!俺としたことが!(すっとぼけ)
「ホノカくんの嘘つきっ!こんなりっぱで美味しそうなマツタケ隠して!罰としてこのマツタケはぼくがひとりで全部食べちゃいますっ!」
「罰なら仕方ない……全部食べていいよ」
「わーい!いただきまーすっ!はむっ!じゅるじゅるっ!えへへぇホノカくんのマツタケとってもオイしいよぉ!ぶひぃっ……!」
そうして俺のマツタケはお吸い物にされて恋衣ちゃんに全部食べられてしまった。
やはりマツタケはお吸い物(意味深)。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます