車マニアにつける薬無し

星之瞳

第1話言ってたことと全く違う

元主人の話。彼は車が趣味。勤めていたころは休日となると一人で車を乗り回していた。定年後は軽しか乗っていなかったのだが、まだ数年という車を事故って(相手側の責任)車をおしゃかにしてしまった。

車を買い替えるにあたって元主人が「どのくらい出せる」と言うので、

私は「60万ぐらい」と言っていたのだが、相手の保険の賠償金を差し引いても120万の車が欲しいという。

前に「中古車でも俺は乗ればわかるから中古車でも十分」とか言っていたのに、これ幸いに新車が欲しいらしい。そのいいわけが「決めてきたんだから取り消せない」となんともあいまいだし、言ってたことと全く違う。それに私に相談もなく決めてきてる。

今まで何度も車を勝手に買い替えたことはあったが、(最短は1年)それは通勤に必要だったからある程度は仕方ないと思っていた。今回は年金生活で切り詰めることも必要なのに全くわかってない。

いいわけを聞いているうちに何とも腹が立ってきた。

それで、条件を出した。

1,その車に10年乗ること。

2.おこずかいを毎月5000円減らす。年6万になるから10年で60万自分で負担する。

それを承知したので買ったのだが、だんだん乗る頻度も少なくなり、5年ほど経つと一日おき、雨が降ると乗らなくなって、家族のために車を出すこともない。そんなにいい車を買う必要があったのか、はなはだ疑問に思うようになった。

今思えば色々言っていたのは車に乗る為のいいわけだったんだと思う。

それにしても車は金食い虫、ガソリン代に車検、自動車税。ちょっとでも傷がついただけで修理に出すし、点検のたびにあれやこれやとオプションをつけていた。


書いていて気づいたのだが、自分に興味がないことは相手が何を言ってもいいわけにしか聞こえないということなのか?もしかしたら私が言ってる事も相手にとってはいいわけに聞こえているのだろうか?


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