最近は異世界系ばっかでくだらねぇwww

@toniiki

第1話 嘘だろ…いやまさか…そんなバナナー☆

「どこだここ。俺はいつの間にか異世界にでも転移しちまったのかぁ?」


 俺はそう一人呟きながらへの通学路を歩く。初めて見る駄菓子屋。住宅街にぽつんとそびえ立つ高層マンション。周囲は初めて見るような建物ばかりだ。


 自分の住んでいる街がこんな配置をしていたのかと先ほどから驚きの連続である。


 しかしふと疑問に思う。なぜ俺はここが異世界だと錯覚してしまう程、こんなにも自分の住んでいる街を把握していないのか。


 しかし、そんなゴミみたいな疑問なぞ一瞬で解決した。


 そうだ俺はだったのだ。


 さすが俺だ。新たなる疑問など瞬時に攻略してしまう。


「くっくっく…自分の才能が恐ろしい…」


 そんなふうに自画自賛もとい現実逃避を繰り返しながら歩いていたら、目の前にそびえ立つ目的地。あら校門ちゃん。

 久しぶりの外の世界なのだから、道に迷うことを期待していたのだが、そんな漫画みたいなことは起こるはずもない。


 の登校だ。クラスメイトは俺を見たらどんな反応をするのだろうか。


 馬鹿にされるのだろうか。笑われるのだろうか。


 今から起こる惨劇を想像すると、途端に腹痛が襲ってきた。


「ぐぁぁ…は、腹が…」


 しかし仮にここで母に「おぽんぽんがイタタしちゃったから帰ってきたぺこ~」などと言ってみよう。ジャイ〇ンもびっくりなゲンコツが飛んでくるだろう。


 つまり俺に帰宅という選択肢は無い。前へ進むしかないのだ!そう考えると元気が湧いてきた。背水の陣ってヤツだ。ワクワクしてきたぜ。


「うしっ!いっちょやってやっかぁ!!」


 俺は自分の口から飛び出た元気の塊のような言葉を力に変え、クルッと身をひるがえし決意した。


!!」


 帰ったら何しようか…いつも通り適当に幸せそうなヤツのアンチ活動でもするかな。ワクワクしてきたぜ!


 ルンルン気分で帰ろうとしたその時。

 俺の足元に一つの壮大なまんまるいが浮かび上がった。


「あ?何だこれ…落書きか?随分手が込んでんなぁ…」


 そう考えた瞬間、その円…もといはまばゆく発光し、この俺『』を光で包み込んだ。


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