心霊スポット④ (終)


 「ああ、それはそんな害ないよ。ただのいたずら好きな霊だろう」




 翌日、若者三人は霊感の強い知り合いに相談した、家がお寺だそうだ。


 若者三人はその回答にほっと胸を撫で下ろす。と、知り合いが真剣な眼差しで三人を見て、静かな口調で言った。




 「でもな、もう心霊スポットに行くことは二度と辞めろ。霊の迷惑になるし、そうでなくても近隣住民やその土地の持ち主にも迷惑だ」



 「そりゃあ、霊だって人間と同じさ。俺らと同じように生活している。もし自分が霊なら、自分が住んでいる家に勝手に知らない奴が上がりこんでくることになるんだぜ?嫌だろ?」



 「それに霊にはヤバいのもいるからな。まだ心霊スポットに行こうと考えてる奴がここにいるなら、これから言うことを肝に命じとけ」




 「心霊スポットに行ったら、何かしら影響があるってな。しかしお前ら大して何もなくて良かったなあ。相当運がいいぜ、"今回まではな"」








 「あーまだかなー」




 今夜も私は待つ。

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