第3話 ゲーム
好きなアニメのジャンルは、SFバトルだ。特に異世界に転生するような作品が好きだ。最近、異世界系がたくさん出ているし、無料で小説を投稿できるサイト「小説を書こう」で人気になった作品がすぐにアニメ化される。中には設定が浅くてつまらないものもあるが、その中でもこれは面白い、という掘り出し物の作品を見つけることが何よりも楽しい。
そんな僕が今むちゃくちゃハマっているゲームがある。それが「スライム・ハンター」というゲームだ。その名の通り、スライムを倒していくゲームだ。いろんな大型モンスターを倒していく「モン◯ターハンター」と、いろんなスライムが出てくる王道RPG「ドラ◯ンクエスト」を組み合わせたかのようなゲームだ。その2作も全シリーズプレイした。その好きな作品を合わせたようなゲームだったので、気になると思い、買ってみたのだが、かなりのクソゲーでびっくりした。まず敵はスライムしか出てこない。他にかっこいいドラゴンやビーストなどは出てこないので、映えない。出てくるのはスライムだけだ。
そして、何よりの欠陥は、スライムが強すぎること。一番最初に出てくるものでも、勝てない。今までいろんなゲームをやってきたが、そのゲームのラスボス並みに強いのだ。
「なんだこれ、強すぎるだろ。スライムって普通チュートリアルで出てくる練習用の敵じゃないのかよ」
スライムは、空色に近い青色のよく見る姿で、綺麗な楕円形をしている。まんまるの白い目が二つついていて、口のようなギザギザがその下についている。対して、プレーヤーが戦うのは初期装備のTシャツ、短パン、木の片手剣。これでも普通は倒せる。でもこのスライムには攻撃が全く入らない。
「くそ、ダメージ0じゃねえか」
最初から覚えている火の玉を放つ魔法を使っても、魔力バリアなるものがあって、無効化されてしまう。
「なんだこれクソゲーじゃん」
そう思った僕はゲームのコントローラーをぽいっと捨てた。
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