第2話 いじめ


「オラオラ、焼きそばパン買ってこいよ、前野〜」


どこの学校もクラスに2,3人はそういう奴がいる。中学まではクラスの中心にいて、イケイケだったやつが、高校に入ってもっとイケイケのやつが出てきて、仲良くなれず、クラスの中心から外れてしまったやつだ。そういうやつがムカつくからと、自分より弱いターゲットを見つけて、いじめを始める。そのターゲットになったのが僕だ。

 僕は、黒髪マッシュの髪型でメガネをかけていて、オタクだからもちろん大人しい。クラスの端っこで誰とも喋らず、1日が経過するタイプだ。そんないじめという欲求を満たすには格好のターゲットだ。


「い、いやだよ」


「なんだよ、口答えするのか?」


「い、いや、、わかったよ...」


心の中ではムカつくし、しょうもないことをしているなと思っているんだけど、怖くてなかなか逆らえずにいた。そんな心の弱い自分が嫌いだった。


そんなことがあるから、学校が余計に楽しくなくなり、オタク趣味にさらに深く入り込んでいってしまっている。

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