最悪の神の契約者

REVRHEL

第1話

世界説明vol.1

 この世界はアスウェルという

 アスウェルには魔法が進んでいる『ディクテ』騎士の国『ナイトール』全ての始まり『ストール』そして2人の主人公がいる代々勇者を輩出してきた『ブレイブ』という四つの国があり、12の神を信仰しているアストロ教がある。あまり知られてないが各王族のみが信仰している神がいるとかいないとか、また噂ではブレイブには何千何万の人間を生贄とする封印で封じている邪龍がいるとかいないとか







 雨が降る中1人の少年が林の中から出てきた、その少年は全身が血塗れていて傷も多く体についており動くのさえ辛そうだった――だがその少年は力ある者ですら恐れるほどの気配を漂わせながら笑みを浮かべていた。彼が今の歪な状態となったのは約数日前のこと


 


 数日前、ブレイブーアザク村

 この村に少年、グレイは住んでいた。しかしこの村で彼を仲間だと見ている者はたった1人しかいなかった。それは何故かその理由は

「グレイ!遊ぼう〜!」

 彼のことを仲間だと、大切な人であると考えている女の子、サクラ=アスタリアにあった。彼女はアザク村が属しているシントリ群を収めている貴族アスタリア公爵家の直系の娘だった、それだけであればアザク村の住民はグレイを嫌わなかっただろう。実はサクラは世界最強と言われている騎士に手加減なしの条件で圧勝してしまうほど強かったのだ、また性格もよく可愛かった。そして彼女のことを深く知った村の住人達はサクラと同い年であり《サクラに比べれば》弱く、可愛くもなかったグレイのことを疎く思い始めたのだ。『何故出来損ないなのにサクラと親しいのか』『弱いのにしゃしゃり出るな』等と考えいつしかそれらの考えは、グレイへの敵意へと変わった。


 その日、サクラが帰った後グレイが家に戻ろうとすると村に住む者たちがグレイを攻撃し始めた。殴り石を投げ蹴りそして川に突き落とした。それを終えた村の住民は晴々とした顔をしていた、が実はまだ村に居たサクラにそれを見られてその村には2度と公爵家の支援やサクラは来なくなったという。




「痛え」

 村の奴らに落とされ川を流されていた俺はそう心から思った。自分を保護できる魔法が使えない俺はフツーに殴られて蹴られて石を投げられて痛かった、ホントに冗談抜きに。あとあの神が言ってたことがなんとなく分かった気がする前世の俺は人の善意が普通にある恵まれた環境にいたんだなってことをあのクソ神は言いたかったんだな、人の醜さである疎く思う心とか。それにあいつがかけた呪いってのはこれのことだとも思った。

「……致死量だよな、この出血量は。それに骨も折れてたはずだし」

 俺は、恐らくあのクソ神様がかけた呪いのせいだ、十中八九当たってるだろう。四肢が捥げても死んだら戻るだろうと分かってしまうしアフターサービスバッチリだなあのクソ神様

 この世界では15になると成人しステータスやスキルを貰えるのだが、俺はまだ14歳、ステータスは無いし基本性能の不死を使ってゾンビ戦法するくらいしか出来ることがない……洞窟見つけたらそこで不死特攻レベル上げすっか。

 


 えぇと、こちら不死特攻中の現場です、服が吹き飛んだうえ超デカい龍の相手をしている為ダメージ与えれている気がしません。現場からは以上です。

 クソがヨォ〜‼︎なんだアイツ!ダメカン計算効かないのかよ!俺の攻撃のダメージ乗せろよ!俺の攻撃の威力かなり上がってんだぞゴラァ!こちとら⁉︎なのに狼狽えもしねぇのかよ‼︎体感3日くらい殴り続けてんだぞゴラァ‼︎全裸恥ずいから服ドロップしろやー!等色んなことを考えていたら龍がいきなり話しかけてきた。

「汝、何故我ヲ攻撃スル?」

「テメェに服消し飛ばされたからだよクソガァ‼︎」

「汝、強キ者、我弱ク既ニ死近イ身、故ニ礼ヲ言ウ、」

「そうかヨォ‼︎なら、最後の一撃だゴラァ‼︎」

 俺が全魔力をぶち込んだ本気の殴りによりデカい龍の討伐を完了させた。最後は虚しいものだな。龍が死んだ後俺は龍の死骸から服と仮面、弓を作り洞窟から出た。デカい龍がいたのは誤算だったがこれで五つ目の洞窟攻略完了だ。あと多分2日で俺は15になる、はずなのでもう少しで更なる力を手に入れることとしよう。あのクソ神様との契約だしもっと強くなって世界を楽しまないとな、ついでに復讐

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