転生少年兵は静かに生きたい
湯豆腐
第1話 生まれ変わったら
もし、自分が産まれた時から戦うことを決められていたらどうする?
決して特殊な能力も持たず、使い方を無理矢理叩き込まれた武器と戦闘技術を持って戦場に出るはめになったら?
敵の攻撃に怯えながら仲間の死体を横目に逃げることも出来ない状況になったら?
「なんで、こんな目にあってるんだろ…僕。」
ここに齢15歳の兵士がいる。
名を
彼は明日の作戦の為にとある砦に来ていた。
彼は虚ろな目でこれ迄の事を考えていた。
産まれた時から世界は荒れ果てていた。
曰く、先人達が資源を使い尽くしたせいで世界中で奪い合いが始まっているのだと。
それを聞かされたとき、「そんなのそいつらが悪いだけじゃないか!僕達は何も悪くない!理不尽だ!」と思った。
けど、生きるためには殺るしかなかった。
10歳から徴兵で連れて行かれ、あらゆる技術を叩き込まれた。
そして、明日初めての戦場に立つ。
「水凪。」
不意に名前を呼ばれて、そっちを向く。
水凪「
彼は
自分の同期で親友で唯一逃げなかった男だ。
木星「怖いか…?」
水凪「怖いよ!生きて帰れる保証なんて何処にある!?帰ってきても希望なんてないよ…」
彼は元来、臆病な性格だった。
人を殺す事なんて出来ない子供なのだ。
そんな水凪を見て木星はこんな話をしだす。
木星「水凪は、カツ丼って知ってるか?」
水凪「カツ何?」
木星「カツ丼だよ。本で読んだんだ!昔の人達が食ってた食べ物。大量の米の上に豚肉のフライを卵で美味くしたのを上に乗せたやつさ!」
水凪「そんな贅沢な食べ物知ってるわけないだろ。大体それがなんだって言うのさ。」
木星「もし、戦争が終わって生き残ってたら二人で食べに行こう。何処が勝ったとか負けたとか関係なく、生き残ろう、この世界を。」
水凪「木星…」
水凪「カツ丼だけじゃない!ラーメンや蕎麦!生き残って美味しい物をいっぱい食べよう!生き残って全てが終わった時にこの国から二人で逃げるんだ。」
水凪「…うん。僕頑張るよ!」
そう言って二人で笑い合う。
〜戦場〜
色んな音が響いてる。
銃声、爆発音、痛みに苦しむ声、そんな中で水凪は銃を構えていた。
水凪(ああ…駄目だったな…)
彼は…生き残れなかった。
何処から飛んできた爆弾が彼の下半身を吹き飛ばしていた。
不思議と痛みはなかった。
ただ自分が終わるということを本能で感じていた。
水凪(来世はもっと平和な世界が良いな…自由じゃなくたっていいから。ただ、お腹いっぱいにご飯をたべたいな…)
静かに目を瞑る。
『%$¡¡[$3667%[%)<€¥$』
不意に理解できない声のような音がした。
胸に違和感がした。
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はい、どうも皆さん湯豆腐です。
新しい新作を始めました。
あっちの作品更新せずに何してんだって話ですが、あっちの作品もちゃんと頑張りますのでお許しを
どうか応援よろしくお願いしますm(_ _)m
一応第二話は今日中に仕上げて22時にはあげます
駄目なら明日の朝10時です
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