艦隊これくしょん——艦これをやっている

@kuronekoya

こんなに普通の

 大学生になった頃だから、もうかれこれ5,6年ほど艦隊これくしょん——艦これをプレイしている。

 装備の改修、組み合わせ。

 考えること、やり込み要素は多いけれど、協力プレイは一切ない。

 提督同士、ネットで情報交換をすることはあってもプレイ自体はひとり。

 とても私に合っている。


 子どもの頃からひとりでいる方が落ち着いた。

 同級生に誘われれば一緒に遊んだりもしたし、学校で団体行動と言われれば不本意ながらもリーダー役をこなしたりもした。

 けれど……誰かと一緒に過ごす時間が長ければ長いほど、反動でひとりの時間を欲する気持ちが強くなる。

 読書、音楽、料理、買物、散歩……誰かと過ごす楽しさがわからないこともないけれど、すべてを自分でコントロールできるひとりの時間に勝るものはなかったし、逆にひとりの時間を捻出してバランスを取らなければ人とはやっていけなかった。

 家族でさえ、わがままや不機嫌さを表に出しても許されるから多少は気楽ではあっても、ひとりの気ままさにはかなわない。

 高校に進学してからは、「そういう人」という感じでまわりも上手い距離感を取ってくれる人が増えて少し楽になった。

 だから大学進学を機にひとり暮らしを始めた。

 食事、掃除、外出あらゆる時間が自分の思うように使える。

 家具やキッチンの小物、すべてが自分の思うようにできる——もちろん資金的な制約や必修科目が一限にあったりとか、どうにもならないことももちろんあったにせよ、学友との距離感も含めて、コントロールできることは自分でできるひとりの生活がいちばん自分に合っていると思った。


 バイト代、就職してからは自分の稼いだお金で、ひとり飲み、ひとり旅、自分の好きにできる休日は楽しかった。

 一日に数時間、自宅やWi-Fiの繋がるところで、艦これをプレイする。

 ネットで情報収集して効率的にデイリー、ウィークリー、マンスリーの任務を消化し、レベル上げをする。

 試験勉強や仕事以外でここまで段取りとか意識したことはなかったから新鮮だったし、追加要素があったりして飽きることなく続いている。

 いわゆるガチャ要素が薄く、課金も少ないのがいい。

 情報収集からの効率第一、これが私のプレイスタイル。

 情報収集には他のSNSよりTwitterに一番情報が集まっている。

 そこで、二次創作やリアルイベントの情報に触れた。

 いわゆるコミックマーケットというものがあることは知っていたけれど、艦これだけのミニイベントや、佐世保や呉では公式主催の街おこしのようなイベントをやっていることも初めて知った。

 推し艦、いやそもそも「推し」という概念も初めて知った。

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