輝き

それを認めてしまったら


もう私は帰って来られないだろう


意地をはり続けているのは自分でもわかっている


世界は何も変わっていないのに、

それでも、、、



BARの扉を開ける


カウンターに座り、深呼吸をして

琥珀を流し込む。


グラスの曲線に優しさを感じる。


胸が熱いことまでもウィスキーのせいにして、

そっとボトルに目を向けた。


ハイランドパーク12年はいつだって輝いてそこにいる。



まるで、いまの私の心の様に・・・。



私はひとつため息をついた。



心の葛藤にあきらめをつけて、BARの扉を開ける。


悔しいけれど、私の宇宙は煌びやかだ。


1つ1つが私に手を振る



今すぐ、あの人の胸に飛び込みたい。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る