芝居が女の武器ならば
ラガヴーリンの香りが彩る
ウィスキーの歴史は短調を思わせて
その土地の笑顔やお祭りでさえ
私には悲しげに見えた。
バーテンダーが微笑む
それは誰にも向けられたものであり
誰かのものではなかった。
街が眠りについてしばらく経つ
今日も変わらない1日が終わる。
私は少し酔って店の扉に手をかける
「またお待ちしております」
いつもの心配気な顔が、たまらなく心地良かった
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