第21話 リタSIDE 壊されたくないな...
「う~んおはようリヒト」
「おはよう、リタ…お風呂入ろうか?」
「うん…」
ガイアが居ない事を良い事に私はリヒトくんの部屋に次の日も押しかけていた。
だって、そのね…愛されるって気持ち良いんだもん!仕方ないじゃない。
凄いよ…『最後の一線』なんて言っていたけど…この昨日と今日でそこだけ跨いで、全部してしまった気がする。
たった2日間でキスだけで数百回はしたし、多分、リヒトくんの舌で私の体で触れられていない場所は何処も無い。
そして、私の唇で触れていない場所はリヒトくんにはどこも無い。
『好き』って凄いよね…
普通だったら汚い、嫌だって事が『してあげたい』に変わるんだから…
『愛おしい』って怖い…自分がこんなに淫らな女になるなんて思わなかったな。
村育ちだから、そういう事情もあけすけに入って来るけどさぁ…大体1時間位しかそう言う事を普通の夫婦はしないし、仲の良い夫婦だって多分2時間位しかしない…と聞いていた気がする…
だけど、私とリヒトくんは…そんな物じゃない。
これで重要な『最後の一線』は超えてないんだから…超えたらどうなっちゃうんだろう…
「相変わらず、朝は弱いんだね」
「それもあるけど…リヒトくん激しすぎだから…」
「あっゴメン…」
「良いよ…愛されているのが解るからさぁ…それに優しいし」
大事にされているのが解るからね…
今も私はお姫様抱っこで運んで貰っている最中なんだから文句なんて言えないよね。
まるで、昔に読んだレディース小説みたいな生活なんだから…
この後、リヒトくんはきっと、まるで宝物のように大切に体を洗ってくれて、風魔法で髪を乾かしてくれる…凄いよね。
此処1か月で急に大人になった気がするよ。
私は『賢者』のジョブのせいなのか元々の性格なのか、自分でも引くほど計算高い…
『ガイアから乗り換えて本当に良かった』
本当に思える…
今のリヒトとの生活が『愛』ある生活だとしたらガイアとの恋愛はおままごとみたいな物だ…
きっと、もう私はリヒト以外じゃ『満足できない』
体も心もきっと…
「リヒトくん、ありがとう凄く気持ちよいよ…今度は私が洗ってあげるね」
「ありがとう」
一緒にお風呂に入るだけでも凄いのに…タオルも使わず手に石鹸をつけて直接洗いっこしているんだから、凄いよね…こんなのリヒト相手じゃなくちゃ無理。
問題はマリアとエルザにいつ『王配は側室を持てない』と伝えるかだよね…
友情という意味なら教えるのが正しいのかも知れない。
だけど…そうしたら『私のリヒト』の方に二人が来るかも知れない…
何時かは伝えないといけない…だけど、今は言いたくないな。
「リヒトくん…元気になっちゃったね…鎮めてあげるね」
「それじゃ、俺も…」
もう暫くはこの関係壊されたくないな…
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