三十一日目 気持ち③
撃たれた13は驚いた顔で俺を見上げる。
「撃ってすぐ治したのか。なんでんなことしたんだよ。治すのなんて簡単では無いだろうし。」
「ははっ、こんなことで死なせてやるかよ。死んで逃げれるとでも思ったか?」
「お前も変わってねーな。いや、あれから脱出できるのは変わったと思うけどさ。」
「当たり前だ。変わってないとでも思ったか?」
俺らの間ではこれだけの会話でよかった。
俺と13は拳を付き合わせ、後ろに倒れ込む。
全く変な汗かいたわ。
上を見上げればいつかと同じ青い空が、
どこまでも広がっていた
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