2章
十三日目 水族館①
「試験疲れた…。」
と璃子。
「そう?」
そんな大変だったかな?
「あんたは身バレしたのをいいことにフルパワー出しやがって…。」
うん、まぁ否定はしない。
なんかみんな注目してる感じだったから確かに調子乗った。
「それはさておき、海稀達にもなんだけどさ、せっかく試験終わったしどっか遊びに行かない?」
あんまり最近遊びに行けてないしね。
「いーじゃんどっかいこーよー。」
と栞。
「ダブルデートだったら遊園地とか水族館?」
と海稀。
ダブルデートじゃない!という璃子の声は虚しく消える。
「じゃ、水族館にする?」
ちなみに今俺以外の3人は水族館に行きたいと思っているようだ。
「いや、俺水族館はちょっと…。」
と言うと
海稀は何かに気づいたような顔をするが、残り二人はなんのことか分からないようだった。
「混むのが嫌なの?それなら遊園地も変わらないじゃん。」
「水族館がいーなー。」
と女性陣二人に言われると強く出れないのが男性陣。
「敦也、諦めよう。もうどうしようもない。」
進退窮まる。
「面白くなくてもいいなら水族館でいいよ。」
と諦めて言う。
どうなることやら。
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