愛するおばあちゃんが死んで以来、何度殺しても死ねないボクは、毒魔法とかいろいろ強過ぎて向こうが死にまくるけど、死ねない理由が知りたい!〜『トリプルマジックストリート 第一部』外伝
第2話 冒険者ギルドに到着&登録! 特に死者は出ない。
第2話 冒険者ギルドに到着&登録! 特に死者は出ない。
死に場所を求めて、故郷の島国からイーカセイザ大陸に降り立ち、冒険者ギルドに向かう道すがら、
チンピラに絡まれてた魔女っ子、ハンナちゃんを助けたボク、ロリ……じゃない、ロビン。
そこから手を繋ぐとか腕を組むとかの接触イベント――もしハンナちゃんがボクの腕を組む、ってなったら、ハンナちゃんのすごいおっぱいで理性飛んじゃって、やらかしてたかも――や、
トラブルも特になく、冒険者ギルドにたどり着いたボクら。
扉を開け、レディファーストでギルドに入る。
「冒険者登録なら、あちらのカウンターでーす」という案内の人に従い、登録の列に並ぶ。
ボクらの前の登録希望者が地味に多くて、挨拶が「しゃーせー」とか「ませー」とかになってきてる受付さんに苦笑しつつ、ハンナちゃんの登録を見守……ろうとしたら、ものの数分で終わった。
受付さんが若干早口で、魔力持ちはこの紙に魔力を込めて、込めた紙くださいみたいなことを言って紙を渡し、ハンナちゃんは指示通りにそれをやって、紙を確認した受付さんが作業して、冒険者カードでーすとカードを手渡して初級依頼が乗ってる掲示板の案内をして終わった。
やっとボクの番になって受付さんは、ラッシュ終わった〜と伸びをして、似合わない眼鏡チェーン付き金縁眼鏡を外し、目頭を揉みながら「やっと休める〜」とかなんとか言ってたけど、ボクに気付いて「ん……?」と止まった。
あの眼鏡を付けては外し、付けては外しを繰り返し、最終的に外して「えっと、登録っすよね……? 魔力持ちさんだからえっと、この紙に魔力込めてこっちに下さい」と受付さんは、ボクにあの紙を渡した。
紙には名前と種族、あと、魔法属性に関する項目がいっぱい書いてあった。
土水火風の四大魔法は故郷でも馴染みがあるからいいとして、光と闇ってなんだろ? 魔力込めれば分かるかな?
とりあえず名前を魔法で印字したら、四大魔法の適性が自覚どおりに出てきたけど……光と闇の欄が無記入のままだ。
この空欄の対処法を受付さんに聞いてみたら、「全四大適性持ちで土適性Sで水と風が適性A?!
少しした後、受付さんがマスターって呼んだダンディなおじさんを連れて戻ってきた。
マスターさんがボクの出身を尋ねてきたので、ボクは特に隠さずモンス島と答える。
「モンス島……やはり大陸外の人でしたか。個別に光と闇の適性を測って記しましょう。では、このオーブに手を置いてもらえますか」
言われた通り、紫のクッションに置かれた透明なオーブに手を置く。
オーブの中で白い何かと黒い何かが衝突し、黒が若干場所を取り、白にさらに侵食しようとしたり引っ込んだりしてる。
「光C、闇がB〜Aと言ったところでしょうか。もう手を離しても構いませんよ」
ボクは手をオーブから離して
「あの、光とか闇ってどんな属性なんですか?」と尋ねてみる。
マスターさんの回答をかいつまんで話すと、まず、光は解除や解析を司り、闇は付与や隠蔽を司るって。
ボクが新しい魔法を会得した感じがないことを話すと、ボクの場合は新たな魔法を会得するというより、魔法の成功率が可視化された感じなんだって。
つまり、ボクは解除解析より付与隠蔽の方が成功しやすい……なるほど確かに。
風火が強いと光の適性が、土水が強いと闇の適性が高くなりやすいけど、本人の性格とかによるところも大きいらしく、よく揺らぐ――あの侵食と引っ込みのこと――んだって。
そういえば昔、故郷で聞いたことがあるかも。
オーブに触れて白と黒の面積や揺らぎから性格が見える、みたいな性格診断方法があるって。
ボク、精神科医志望じゃなかったから存在しか聞かなかったけど。
あれ、こんな使い方もあるんだ……。
そう思い返してる間に、マスターさんがボクの冒険者カードを作り終え、ボクにカードを渡し、ハンナちゃんと同様、初級依頼がある掲示板の案内をする。
なんとなくハンナちゃんを探そうと、ギルド内を見渡すけど、もう依頼を受けちゃったのか、それっぽい姿は見当たらない。
まあいいやと、気を取り直して初級依頼の掲示板を眺める。
「……あのマスターさん、ずっごい
「そんな
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