第20話 停電ダブルLYRIC
雷鳴ブラックアウト
LYRIC:IDE MIYUKI
LYRIC:KANIE FUKUI
世界は白で統合された
電飾が生活を明るく灯す
電源は常に入りっ放しだった
タコ足配線でも安心する心境
灯ると言う温かい表現が好きで
常に気持ちは前向きだった
明るい表情のノートパソコン
次のアイデア映す 頼れる相棒さ
たかが雷鳴 走るHIGHWAY
黒光りが 感じる怒りが
天井にそびえ立つ
電波塔に一撃を喰らっても
世界は黒で統合された
漆黒が行先を怪しく濁す
足下は常に不安に駆られていた
コンセント足らずに動かぬ電化製品
曇るという不安気な表現が嫌いで
常に気持ちは下向きだった
死んだ魚の目の液晶テレビ
がらんどうの画面に笑顔は映らない
されど改名 名知る解明
七光りが 恥じる機会が
転調に浮足立つ
眠たそうに一瞥を見舞っても
次に灯りが灯る、その瞬間まで
「雷鳴」「ブラックアウト」
単語イメージを梨大美幸が形状化して
そこに蟹江福井がリズム感を封入して行く。
完全なる1980年IDOLING LYRICでも
期待されたWEST SIDERでも無い作品だが
印象は決して悪くは無かった。
「白:灯火」→「黒:停電」の暗転が
詞世界の中で展開されて行く。
肝心の作曲は誰に依頼しようか?
ここで立候補したのは、我等がMugen巡海だった。
満を持しての登場。抑えの切り札、伝家の宝刀。
ブラックアウトはTokyo Incidents
ブラックアウトはAKG
確たるイメージソングは市場に溢れている。
臆するな、感じるままに音符を並べろ!
船上で、Mugen巡海はオリジナル曲も披露していた。
それ自体も作曲には違いないが
即興性の強いフィールドワークとも言えた。
船から降り、地に足を着けた状態で
彼女は何を表現するのか……?
12人全員が機能するREMIXはほとんど無いが
作曲者本人の許可が下りた作品は増えつつある。
桜冷蕾のオーレライにも確たるメロディーが欲しい所。
頼むのだったら土橋琴子辺りだろうか?
雷鳴ブラックアウトの出来次第では
主役のMugen巡海に依頼するのも悪く無いと思われ。
【AM27:00】日付が変わって3時間が経過した。
心地良い欠伸をしながら、ノートパソコンを折り畳む。
こんな深夜(或いは早朝)に活動報告、か……。
電気があっても、元気が無いと続きは書けないのであった。
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